「気分安定薬」の版間の差分

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 日本ではバルプロ酸ナトリウム、欧米ではバルプロ酸とバルプロ酸ナトリウムが1:1に配位したdivalproexが主に用いられている。
 日本ではバルプロ酸ナトリウム、欧米ではバルプロ酸とバルプロ酸ナトリウムが1:1に配位したdivalproexが主に用いられている。


 バルプロ酸は抗てんかん薬として幅広く用いられている薬剤であるが、躁状態に有効なことが1960年にヨーロッパで見出された<ref name=ref14></ref>。
 バルプロ酸は抗てんかん薬として幅広く用いられている薬剤であるが、躁状態に有効なことが1960年にヨーロッパで見出された<ref name=ref14>'''加藤忠史'''<br>双極性障害 病態の理解から治療戦略まで 第2版<br>''医学書院'' 2011.</ref>。


 躁状態に対する効果がある。双極性障害のうつ状態に対する効果はなく、予防効果があることが示唆されているものの、そのエビデンスは確実とはいえない。
 躁状態に対する効果がある。双極性障害のうつ状態に対する効果はなく、予防効果があることが示唆されているものの、そのエビデンスは確実とはいえない。


 グルクロン酸抱合およびβ酸化により代謝される。血中濃度は、躁病においては71μg/mL以上で有効とされる<ref name=ref15><pubmed></pubmed></ref>。
 グルクロン酸抱合およびβ酸化により代謝される。血中濃度は、躁病においては71μg/mL以上で有効とされる<ref name=ref15><pubmed>16449481</pubmed></ref>。


 副作用としては、吐き気,嘔吐などの消化器症状の他、投与早期に生じる肝障害などがある。催奇形性があるため,妊娠中の投与は禁忌である。
 副作用としては、吐き気,嘔吐などの消化器症状の他、投与早期に生じる肝障害などがある。催奇形性があるため,妊娠中の投与は禁忌である。