「蝸牛」の版間の差分

6 バイト追加 、 2012年2月23日 (木)
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
6行目: 6行目:
== 構造 ==
== 構造 ==


[[Image:Cochlea Fig.tif|frame|right|図 蝸牛の構造]]  
[[Image:Cochlea Fig.jpg|thumb|right|300px|図 蝸牛の構造]]  


 蝸牛は蝸牛軸を中心に2¾回転するらせん状の管構造で,引き延ばすとヒトでは約35mmの長さになる。骨により形成された骨迷路と,その内部の膜迷路からなる。膜迷路は3層に仕切られ,上層から前庭階(scala vestibuli),中心階(scala media),鼓室階(scala tympani)と呼ばれる。前庭階と中心階はライスネル膜で仕切られ,中心階と鼓室階はコルチ器官をのせた基底膜で仕切られている。前庭階と鼓室階は外リンパ液で満たされ,中心階は内リンパ液で満たされている。外リンパ液は通常の細胞外液と類似のイオン組成をもつのに対して,内リンパ液は高K<sup>+</sup>,低Na<sup>+</sup>,低Ca<sup>2+</sup>濃度のイオン組成をもち,これは中心階の外側壁を構成する血管条により生成される。また,前庭階と鼓室階は蝸牛基底部でそれぞれ卵円窓(別名,前庭窓)と正円窓の2枚の膜構造により中耳腔と隔てられ,蝸牛頂部にある蝸牛孔で互いに交通している。卵円窓には耳小骨(アブミ骨)が付着し,耳小骨の振動が膜迷路へと伝えられる。  
 蝸牛は蝸牛軸を中心に2¾回転するらせん状の管構造で,引き延ばすとヒトでは約35mmの長さになる。骨により形成された骨迷路と,その内部の膜迷路からなる。膜迷路は3層に仕切られ,上層から前庭階(scala vestibuli),中心階(scala media),鼓室階(scala tympani)と呼ばれる。前庭階と中心階はライスネル膜で仕切られ,中心階と鼓室階はコルチ器官をのせた基底膜で仕切られている。前庭階と鼓室階は外リンパ液で満たされ,中心階は内リンパ液で満たされている。外リンパ液は通常の細胞外液と類似のイオン組成をもつのに対して,内リンパ液は高K<sup>+</sup>,低Na<sup>+</sup>,低Ca<sup>2+</sup>濃度のイオン組成をもち,これは中心階の外側壁を構成する血管条により生成される。また,前庭階と鼓室階は蝸牛基底部でそれぞれ卵円窓(別名,前庭窓)と正円窓の2枚の膜構造により中耳腔と隔てられ,蝸牛頂部にある蝸牛孔で互いに交通している。卵円窓には耳小骨(アブミ骨)が付着し,耳小骨の振動が膜迷路へと伝えられる。