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== 分子構造  ==
== 分子構造  ==


 L1は、6個の[[wikipedia:JA:免疫グロブリン|免疫グロブリン]]様ドメインと5個の[[wikipedia:JA:フィブロネクチン|フィブロネクチン]]III型様ドメインからなる細胞外領域、1回膜貫通領域および細胞内領域から構成される分子量200-220 kDaの[[細胞接着分子]]である<ref><pubmed> 3412448 </pubmed></ref>。L1遺伝子を構成する28個の[[wikipedia:JA:エクソン|エクソン]]のうち、2番目と27番目のエクソンが[[wikipedia:JA:選択的スプライシング|選択的スプライシング]]を受ける。主として、神経細胞には全長型L1が発現し、非神経細胞には両エクソン配列を含まないL1が発現する。2番目のエクソンがコードするアミノ酸配列YEGHHVはL1細胞外領域に存在し、L1同士の結合(ホモフィリック結合)および他種の接着分子との結合(ヘテロフィリック結合)を増強する<ref><pubmed> 11435440 </pubmed></ref>。27番目のエクソンがコードするアミノ酸配列RSLEはL1細胞内領域に存在し、クラスリン[[アダプタータンパク質複合体|アダプター]]AP2と結合してL1の[[エンドサイト−シス]]を引き起こす<ref><pubmed> 9651214 </pubmed></ref>。L1の[[wikipedia:JA:相同#.E9.81.BA.E4.BC.9D.E5.AD.90.E3.81.AE.E7.9B.B8.E5.90.8C.E6.80.A7|ホモログ]]として、[[wikipedia:JA:ニワトリ|ニワトリ]]のNgCAM、[[wikipedia:JA:ゼブラフィッシュ|ゼブラフィッシュ]]のL1.2、[[wikipedia:JA:ショウジョウバエ|ショウジョウバエ]]のニューログリアン、[[wikipedia:JA:線虫|線虫]]のLAD-1/SAX-7などが知られている。
 L1は、6個の[[wikipedia:JA:免疫グロブリン|免疫グロブリン]]様ドメインと5個の[[wikipedia:JA:フィブロネクチン|フィブロネクチン]]III型様ドメインからなる細胞外領域、1回膜貫通領域および細胞内領域から構成される分子量200-220 kDaの[[細胞接着分子]]である<ref><pubmed> 3412448 </pubmed></ref>。L1遺伝子を構成する28個の[[wikipedia:JA:エクソン|エクソン]]のうち、2番目と27番目のエクソンが[[wikipedia:JA:選択的スプライシング|選択的スプライシング]]を受ける。主として、神経細胞には全長型L1が発現し、非神経細胞には両エクソン配列を含まないL1が発現する。2番目のエクソンがコードするアミノ酸配列YEGHHVはL1細胞外領域に存在し、L1同士の結合(ホモフィリック結合)および他種の接着分子との結合(ヘテロフィリック結合)を増強する<ref><pubmed> 11435440 </pubmed></ref>。27番目のエクソンがコードするアミノ酸配列RSLEはL1細胞内領域に存在し、クラスリン[[アダプタータンパク質複合体|アダプター]]AP2と結合してL1の[[エンドサイト−シス]]を引き起こす<ref><pubmed> 9651214 </pubmed></ref>。L1の[[wikipedia:JA:相同#.E9.81.BA.E4.BC.9D.E5.AD.90.E3.81.AE.E7.9B.B8.E5.90.8C.E6.80.A7|ホモログ]]として、[[wikipedia:JA:ニワトリ|ニワトリ]]のNgCAM、[[wikipedia:JA:ゼブラフィッシュ|ゼブラフィッシュ]]のL1.2、[[wikipedia:JA:ショウジョウバエ|ショウジョウバエ]]のニューログリアン、[[線虫]]のLAD-1/SAX-7などが知られている。


== 発現様式  ==
== 発現様式  ==