「SNAP-25」の版間の差分

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 脳特異的に発現する遺伝子をスクリーニングする過程で、206アミノ酸からなり[[シナプス前膜]]に局在する25kDaのタンパク質として同定され、[[synaptosomal-associated protein 25]]と命名された<ref name=ref1><pubmed>2592413</pubmed></ref>。一方SNAP-25は新規に合成され速い[[軸索流]]で運ばれる主要なタンパク質としても同定されている<ref name=ref2><pubmed>1281490</pubmed></ref>。[[CHO細胞]]を用いてゴルジ体の小胞輸送を研究していたRothmanらは、ゴルジ体の小胞輸送に必須なタンパク質である[[NSF]]/[[αSNAP]]複合体に結合するタンパク質としてSNAP-25および[[シンタキシン]]1、[[VAMP-2]]を脳から単離し[[SNAP receptors]] ([[SNAREs]]) と名付けた<ref name=ref3><pubmed>8455717</pubmed></ref>。X線解析の結果これらSNAREタンパク質はそれぞれSNAREモチーフと呼ばれる構造を持ち、SNARE複合体を形成することが示された<ref name=ref4><pubmed>9759724</pubmed></ref>。
 脳特異的に発現する遺伝子をスクリーニングする過程で、206アミノ酸からなり[[シナプス前膜]]に局在する25kDaのタンパク質として同定され、[[synaptosomal-associated protein 25]]と命名された<ref name=ref1><pubmed>2592413</pubmed></ref>。一方SNAP-25は新規に合成され速い[[軸索流]]で運ばれる主要なタンパク質としても同定されている<ref name=ref2><pubmed>1281490</pubmed></ref>。[[CHO細胞]]を用いてゴルジ体の小胞輸送を研究していたRothmanらは、ゴルジ体の小胞輸送に必須なタンパク質である[[NSF]]/[[αSNAP]]複合体に結合するタンパク質としてSNAP-25および[[シンタキシン]]1、[[VAMP-2]]を脳から単離し[[SNAP receptors]] ([[SNAREs]]) と名付けた<ref name=ref3><pubmed>8455717</pubmed></ref>。X線解析の結果これらSNAREタンパク質はそれぞれSNAREモチーフと呼ばれる構造を持ち、SNARE複合体を形成することが示された<ref name=ref4><pubmed>9759724</pubmed></ref>。


 SNAP-25がE型[[ボツリヌス毒素]]によって切断を受けるとSNARE複合体形成が阻害され[[開口放出]]機能が阻害されることや<ref name=ref5><pubmed>15769746</pubmed></ref>、SNAP-25の[[ノックアウトマウス]]ではCa<sup>2+</sup>誘発性の神経伝達物質放出が見られないことなどから<ref name=ref6><pubmed>11753414</pubmed></ref>、SNAP-25はシンタキシン1やVAMP-2と同様に開口放出による神経伝達物質放出に必須なタンパク質であると結論されている。さらにSNAP-25は開口放出による細胞膜へのタンパク質の組み込みや細胞膜の伸展のほか、[[Caチャネル]]への直接結合を介したチャネル機能制御などにも関わっていると考えられている。
 SNAP-25がE型[[ボツリヌス毒素]]によって切断を受けるとSNARE複合体形成が阻害され[[開口放出]]が阻害されることや<ref name=ref5><pubmed>15769746</pubmed></ref>、SNAP-25の[[ノックアウトマウス]]ではCa<sup>2+</sup>誘発性の神経伝達物質放出が見られないことなどから<ref name=ref6><pubmed>11753414</pubmed></ref>、SNAP-25はシンタキシン1やVAMP-2と同様に開口放出による神経伝達物質放出に必須なタンパク質であると結論されている。さらにSNAP-25は開口放出による細胞膜へのタンパク質の組み込みや細胞膜の伸展のほか、[[Caチャネル]]への直接結合を介したチャネル機能制御などにも関わっていると考えられている。


==サブファミリー==
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