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| エクソン | | エクソン | ||
| (CAG)n | | (CAG)n | ||
| | | Atrophin | ||
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| 7-34 | | 7-34 | ||
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トリプレット病 における'''リピート長の伸長は、遺伝子産物(タンパク質・RNA)の機能喪失 (loss of function)または機能獲得(gain of function)の機構を介して、病態を発症させると考えられる。''' | トリプレット病 における'''リピート長の伸長は、遺伝子産物(タンパク質・RNA)の機能喪失 (loss of function)または機能獲得(gain of function)の機構を介して、病態を発症させると考えられる。''' | ||
[[Image:トリプレット.jpg|thumb|right| | [[Image:トリプレット.jpg|thumb|right|400px|<b>図.トリプレット・リピートの種類と遺伝子内の位置</b>]] | ||
== 機能喪失の機構を介した疾患 == | == 機能喪失の機構を介した疾患 == | ||
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トリプレット病のうち9つの疾患については、エクソン内に存在し、ポリグルタミン鎖をコードするCAGリピートが異常伸長することからポリグルタミン病とも呼ばれている。ポリグルタミン病の共通の特徴として、伸長ポリグルタミン鎖を有する変異タンパク質が患者神経細胞内で[[凝集体]]を形成することがしられている。ポリグルタミン鎖の異常伸長はそれぞれの遺伝子産物の折りたたみ構造(コンフォーメーション)に変化をきたし(ミスフォールディング)、異常な折りたたみ構造を呈するタンパク質が次第に凝集体として神経細胞内に蓄積すると考えられる。また、[[ミスフォールディング]]の結果、それら遺伝子産物が本来有する機能、特に他の分子とのタンパク質間相互作用を介した機能に変化をきたし、その結果さまざまな細胞内プロセスに変化をきたし、最終的に神経変性に導くと考えられている。 | トリプレット病のうち9つの疾患については、エクソン内に存在し、ポリグルタミン鎖をコードするCAGリピートが異常伸長することからポリグルタミン病とも呼ばれている。ポリグルタミン病の共通の特徴として、伸長ポリグルタミン鎖を有する変異タンパク質が患者神経細胞内で[[凝集体]]を形成することがしられている。ポリグルタミン鎖の異常伸長はそれぞれの遺伝子産物の折りたたみ構造(コンフォーメーション)に変化をきたし(ミスフォールディング)、異常な折りたたみ構造を呈するタンパク質が次第に凝集体として神経細胞内に蓄積すると考えられる。また、[[ミスフォールディング]]の結果、それら遺伝子産物が本来有する機能、特に他の分子とのタンパク質間相互作用を介した機能に変化をきたし、その結果さまざまな細胞内プロセスに変化をきたし、最終的に神経変性に導くと考えられている。 | ||
[[Image:ポリグルタミン病態仮説.png|thumb|right| | [[Image:ポリグルタミン病態仮説.png|thumb|right|300px|<b>図.ポリグルタミン病の病態仮説</b><br />伸長したポリグルタミン鎖はホストタンパク質のコンフォーメーションを変化させ、細胞内に次第に蓄積するとともに[[インタラクトーム]]に変化をきたす。これらの変化は細胞内のさまざまなプロセスに複雑な変化を及ぼし病態発症に導く。]] | ||
=== 球脊髄性筋萎縮症 === | === 球脊髄性筋萎縮症 === |