「骨形成因子」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
49行目: 49行目:
 また、[[BMP受容体Ib]]の[[ノックアウトマウス]]とEmx1-creをもちいた[[BMP受容体Ia]]のコンディショナルノックアウトマウスを掛け合わせることで、[[cortical hem]]特異的にBMPシグナルを失わせた[[マウス]]が作られている<ref><pubmed> 20445055 </pubmed></ref>。このダブルノックアウト(DKO)マウスでは、[[歯状回]]が特異的に小さくなっており、顆粒細胞の数も減少している。このことは、よく知られているcortical hemの海馬の発生のオーガナイザーとして機能の少なくとも一部は、BMPシグナルによっておこなわれていることを示している。このDKOマウスは[[恐怖]]や[[不安]]を誘発する刺激に対する反応性が鈍くなる表現型を示すが、これはこれまでに示唆されている歯状回の機能とよく一致している。
 また、[[BMP受容体Ib]]の[[ノックアウトマウス]]とEmx1-creをもちいた[[BMP受容体Ia]]のコンディショナルノックアウトマウスを掛け合わせることで、[[cortical hem]]特異的にBMPシグナルを失わせた[[マウス]]が作られている<ref><pubmed> 20445055 </pubmed></ref>。このダブルノックアウト(DKO)マウスでは、[[歯状回]]が特異的に小さくなっており、顆粒細胞の数も減少している。このことは、よく知られているcortical hemの海馬の発生のオーガナイザーとして機能の少なくとも一部は、BMPシグナルによっておこなわれていることを示している。このDKOマウスは[[恐怖]]や[[不安]]を誘発する刺激に対する反応性が鈍くなる表現型を示すが、これはこれまでに示唆されている歯状回の機能とよく一致している。


==神経筋接合、BMPシグナル<ref><pubmed> 20832291</pubmed></ref>==
==神経筋接合とBMPシグナル<ref><pubmed> 20832291</pubmed></ref>==


 主に[[ショウジョウバエ]]の研究から、[[運動神経]]と[[筋肉]]の接合部(neuromauscular junction、[[神経筋接合部]])における[[シナプス]]形成に逆行性(retrograde)のBMPシグナルが重要な役割を果たしていることが示されている。すなわち、神経筋接合部の筋肉側から分泌されるBMP([[Glass bottom boat]](Gbb))がプレシナプスに分布する[[Wishful thinking]](Wit)、[[Thickveins]](Tkv)、[[Saxophone]](Sax)からなる受容体複合体に結合する。
 主に[[ショウジョウバエ]]の研究から、[[運動神経]]と[[筋肉]]の接合部(neuromauscular junction、[[神経筋接合部]])における[[シナプス]]形成に逆行性(retrograde)のBMPシグナルが重要な役割を果たしていることが示されている。すなわち、神経筋接合部の筋肉側から分泌されるBMP([[Glass bottom boat]](Gbb))がプレシナプスに分布する[[Wishful thinking]](Wit)、[[Thickveins]](Tkv)、[[Saxophone]](Sax)からなる受容体複合体に結合する。
91

回編集

案内メニュー