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====アンドロゲン==== | |||
アンドロゲンの受容体はアンドロゲン受容体(AR)である。アンドロゲン受容体はGRなどと同様にリガンド非存在下では細胞質に存在し、リガンドと結合すると核へ移行し標的遺伝子の転写を調節する。ARの標的遺伝子にはprostate specific antigen (PSA)、Fibroblast growth factor (FGF)8, cyclin-dependent kinase (Cdk)1, Cdk2, PMDPA1, TMPRSS2, D-dopachrome tautomerase (DDT), glutathione S-transferase theta 2 (GSTT2), protein kinase C delta (PRKCD),pyrroline-5-carboxylate reductase I(PYXRI)等が知られる。哺乳動物の中枢神経においては、これまでにアンドロゲンのノンゲノミック作用に直接関与するような膜型受容体は見つかっていない。 | アンドロゲンの受容体はアンドロゲン受容体(AR)である。アンドロゲン受容体はGRなどと同様にリガンド非存在下では細胞質に存在し、リガンドと結合すると核へ移行し標的遺伝子の転写を調節する。ARの標的遺伝子にはprostate specific antigen (PSA)、Fibroblast growth factor (FGF)8, cyclin-dependent kinase (Cdk)1, Cdk2, PMDPA1, TMPRSS2, D-dopachrome tautomerase (DDT), glutathione S-transferase theta 2 (GSTT2), protein kinase C delta (PRKCD),pyrroline-5-carboxylate reductase I(PYXRI)等が知られる。哺乳動物の中枢神経においては、これまでにアンドロゲンのノンゲノミック作用に直接関与するような膜型受容体は見つかっていない。 | ||
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====プロゲステロン==== | |||
プロゲステロンの受容体はプロゲステロン受容体(PR)である。PRにはPR-BとPR-Aの2つのアイソフォームが存在し、これらは同一遺伝子から産生され、PR-AはPR-BのN末端のアミノ酸が164個欠落したものである。PR-Bはリガンドの非存在下では細胞質と核の両方に分布するが、PR-Aはリガンド非存在下でも核内に局在し、いずれも標的遺伝子の転写を調節する。さらに、PR-Bは膜シグナル伝達分子であるc-Srcを代表とするSrc family tyrosine kinase (SFK)と相互作用し、SFKを活性化することによりその下流のMAPKへシグナルを伝達することが報告されている<ref><pubmed>15242342</pubmed></ref>。 | プロゲステロンの受容体はプロゲステロン受容体(PR)である。PRにはPR-BとPR-Aの2つのアイソフォームが存在し、これらは同一遺伝子から産生され、PR-AはPR-BのN末端のアミノ酸が164個欠落したものである。PR-Bはリガンドの非存在下では細胞質と核の両方に分布するが、PR-Aはリガンド非存在下でも核内に局在し、いずれも標的遺伝子の転写を調節する。さらに、PR-Bは膜シグナル伝達分子であるc-Srcを代表とするSrc family tyrosine kinase (SFK)と相互作用し、SFKを活性化することによりその下流のMAPKへシグナルを伝達することが報告されている<ref><pubmed>15242342</pubmed></ref>。 |
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