「不安症」の版間の差分

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131 バイト除去 、 2012年12月19日 (水)
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 不安とは、外的および内的刺激に対して生体が危険を感じた時に脳が生理学的に表出する精神・身体の状況である。精神的な状況は、不気味、恐ろしい、怯え、戦き、気おくれ、臆する、怖じける、心細い、心もとない、気を揉む、気に病む、案じる、たじろぐ、びくびく、はらはら、といった言葉で示される。身体的には、[[wikipedia:ja:動悸|動悸]]、[[wikipedia:ja:息詰まり|息詰まり]]、[[wikipedia:ja:胸痛|胸痛]]、[[wikipedia:ja:発汗|発汗]]、[[wikipedia:ja:震え|震え]]、[[wikipedia:ja:熱感|熱感]]・[[wikipedia:ja:冷感|冷感]]、[[wikipedia:ja:尿意|尿意]]、[[wikipedia:ja:便意|便意]]、腹部不快感、手足の疼き、顔面紅潮または蒼白などが生じる。  
 不安とは、外的および内的刺激に対して生体が危険を感じた時に脳が生理学的に表出する精神・身体の状況である。精神的な状況は、不気味、恐ろしい、怯え、戦き、気おくれ、臆する、怖じける、心細い、心もとない、気を揉む、気に病む、案じる、たじろぐ、びくびく、はらはら、といった言葉で示される。身体的には、[[wikipedia:ja:動悸|動悸]]、[[wikipedia:ja:息詰まり|息詰まり]]、[[wikipedia:ja:胸痛|胸痛]]、[[wikipedia:ja:発汗|発汗]]、[[wikipedia:ja:震え|震え]]、[[wikipedia:ja:熱感|熱感]]・[[wikipedia:ja:冷感|冷感]]、[[wikipedia:ja:尿意|尿意]]、[[wikipedia:ja:便意|便意]]、腹部不快感、手足の疼き、顔面紅潮または蒼白などが生じる。  


 筆者は、不安障害における基底症状は、“こわがりとこだわり”すなわち、[[恐怖]](phobia)と[[強迫]](obsession)であると考える。恐怖の対象は遺伝子にコードされた本能的なものもあるし、後天的に獲得されたものもある。各不安障害はこの恐怖と強迫の強度のバランスを変えて症状を表出している(図1)。この症状の出現の仕方にも特異性がある。[[強迫性障害]],全般性不安障害およびパニック障害は侵入性のことが多く,特定の恐怖症や[[社交不安障害]]はそうではない。これらの不安障害は年齢とともに病型を変える場合もあるし、同時に二つの不安障害(例:社交不安障害とパニック障害)を示す事もあるし、病気中に一つの不安障害から別の不安障害に移行する場合もある(例:全般性不安障害からパニック障害へ)。Comorbidityという用語はこれらすべてを含んでいる。
 不安障害では、[[恐怖]](phobia)と[[恐怖]](phobia)、すなわち、いわば“こわがりとこだわり”がバランスを変えながら症状を表出する(図1)。恐怖の対象は先天的な場合も、後天的に獲得された場合もある。
 この症状の出現の仕方にも特異性がある。[[強迫性障害]],全般性不安障害およびパニック障害は侵入性のことが多く,特定の恐怖症や[[社交不安障害]]はそうではない。これらの不安障害は年齢とともに病型を変える場合もあるし、同時に二つの不安障害(例:社交不安障害とパニック障害)を示す事もあるし、病気中に一つの不安障害から別の不安障害に移行する場合もある(例:全般性不安障害からパニック障害へ)。Comorbidityという用語はこれらすべてを含んでいる。


== 不安障害の下位診断名とその症状  ==
== 不安障害の下位診断名とその症状  ==

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