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細 (→盲視での意識経験) |
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英語名:blindsight 独:blindes Sehen、Rindenblindheit 仏:vision aveugle | |||
盲視とは、[[第一次視覚野]](primary visual cortex: V1)が損傷した患者において、現象的な[[視覚]][[意識]]がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す。盲視という現象は視覚情報の処理(光点の位置を当てる)と現象的な視覚意識(光点が眼前に見えたという経験をする)とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]だけではなく、[[wikipedia:ja:マカクザル|マカクザル]]においても盲視と同様な行動が見られる。盲視に関わる脳部位としては[[上丘]]を経由するとする説と[[外側膝状体]]を経由するとする説とがある。盲視の能力の発現には機能回復トレーニングと[[可塑性]]が関与していることを示唆する報告が複数ある。 | |||
盲視とは、[[第一次視覚野]](primary visual cortex: V1)が損傷した患者において、現象的な[[視覚]][[意識]]がない(phenomenal blindness)にもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す。盲視という現象は視覚情報の処理(光点の位置を当てる)と現象的な視覚意識(光点が眼前に見えたという経験をする)とが乖離しうること、そしてそれらがべつの脳部位で処理されているということを示している。[[wikipedia:ja:ヒト|ヒト]]だけではなく、[[wikipedia:ja:マカクザル|マカクザル]]においても盲視と同様な行動が見られる。盲視に関わる脳部位としては[[上丘]]を経由するとする説と[[外側膝状体]] | |||
== 盲視とは == | == 盲視とは == | ||
盲視とは、第一次視覚野が損傷した患者において、現象的な視覚意識がないにもかかわらず見られる、視覚誘導性の自発的な反応のことを指す<ref name=ref4>'''L. Weiskrantz'''<br>Blindsight: a case study spanning 35 years and new developments<br>''Oxford University Press.'': 2009</ref>。 | |||
V1は[[大脳皮質]]での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側のV1全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は[[同名半盲]]と呼ばれる。盲視はそのような患者の一部でのみ見られる。 | V1は[[大脳皮質]]での視覚情報が最初に入ってくる領域であり、左右の半球でそれぞれ右左半分ずつの視野の情報を処理している。たとえば左側のV1全体が損傷すると、左右の眼ともに右半分の視野が見えなくなる。このような症状は[[同名半盲]]と呼ばれる。盲視はそのような患者の一部でのみ見られる。 | ||
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== 関連項目 == | == 関連項目 == | ||
*[[上丘]] | *[[上丘]] | ||
*[[ | *[[一次視覚野]] | ||
*[[気づき]] | *[[気づき]] | ||