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==治療 == | ==治療 == | ||
[[Image:強迫性障害 図4.jpg|thumb|350px|'''図4.アメリカ精神医学会によるOCD治療ガイドライン'''<br>「中等度の反応」とは臨床的に有意ではあるが不十分な反応を意味する<br>*エビデンスには裏付けされていない治療(例:一つか少数の試験や症例報告、または統制されていないケースシリーズ)<br>CBT:認知行動療法、[[DBS]]:[[深部脳刺激療法]]、[[ERP]]:[[暴露反応妨害法]]、[[MAOI]]:[[モノアミン酸化酵素阻害薬]]、[[SRI]]:[[セロトニン再取り込み阻害薬]] | [[Image:強迫性障害 図4.jpg|thumb|350px|'''図4.アメリカ精神医学会によるOCD治療ガイドライン'''<br>「中等度の反応」とは臨床的に有意ではあるが不十分な反応を意味する<br>*エビデンスには裏付けされていない治療(例:一つか少数の試験や症例報告、または統制されていないケースシリーズ)<br>CBT:認知行動療法、[[DBS]]:[[深部脳刺激療法]]、[[ERP]]:[[暴露反応妨害法]]、[[MAOI]]:[[モノアミン酸化酵素阻害薬]]、[[SRI]]:[[セロトニン再取り込み阻害薬]]、SSRI:選択的セロトニン再取り込み阻害薬、[[TMS]]:[[経頭蓋磁気刺激療法]] ]] | ||
OCDの主要な治療は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬を主とした薬物、および[[認知行動療法]]([[Cognitive-Behavioral Therapy]]; [[CBT]])である<ref name="ref26" />。更に病気自体や治療、対処などについて、患者や家族などに十分な理解を促す心理教育は、治療的動機づけを高め、周囲からの一貫した支持を得て安定的治療環境を構築する上で重要である。個々の患者の治療は、症状の特性や精神病理、治療的動機づけの程度などを考慮し選択すべきである。薬物療法とCBTでは、それぞれメリット、デメリットがあり、例えば薬物は、導入や継続が容易で即効性が期待される反面、十分な反応が得られない割合が比較的高く、副作用や中断時の再発が問題となる。 | OCDの主要な治療は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬を主とした薬物、および[[認知行動療法]]([[Cognitive-Behavioral Therapy]]; [[CBT]])である<ref name="ref26" />。更に病気自体や治療、対処などについて、患者や家族などに十分な理解を促す心理教育は、治療的動機づけを高め、周囲からの一貫した支持を得て安定的治療環境を構築する上で重要である。個々の患者の治療は、症状の特性や精神病理、治療的動機づけの程度などを考慮し選択すべきである。薬物療法とCBTでは、それぞれメリット、デメリットがあり、例えば薬物は、導入や継続が容易で即効性が期待される反面、十分な反応が得られない割合が比較的高く、副作用や中断時の再発が問題となる。 |