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細編集の要約なし |
(項目のタグを付けました。生理について書くべきことを箇条書きしました。) |
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1.1 色覚の多様性(生理学↓の方へ入れるべきか?) | 1.1 色覚の多様性(生理学↓の方へ入れるべきか?) | ||
2色覚者では,3色覚者が見分けられる色のうち特定のペアの弁別ができず,異常3色型も弱いながら類似の傾向が見られる(カラーバリアフリーには言及すべき?).これらの症状はアノマロスコープ(anomaloscope),色覚検査票(石原式仮性同色表:Ishihara’s pseudo isochromatic plates,Farnswars-Munsell’s 100 hue | 2色覚者では,3色覚者が見分けられる色のうち特定のペアの弁別ができず,異常3色型も弱いながら類似の傾向が見られる(カラーバリアフリーには言及すべき?).これらの症状はアノマロスコープ(anomaloscope),色覚検査票(石原式仮性同色表:Ishihara’s pseudo isochromatic plates,Farnswars-Munsell’s 100 hue [[test]],等)によって検査され,医学的には色覚異常と判定される.2色覚および異常3色覚者は日本人男性の約5%(白人男性の場合約8%)程度存在すると考えられている(文献). | ||
1.2 知覚 | 1.2 [[知覚]] | ||
色覚は,光の波長と1:1の対応関係を持たない.これは環境光の変化に適応する機構を備えているためと考えられる.例えば朝−昼−夕の太陽光のスペクトルの変化にも | 色覚は,光の波長と1:1の対応関係を持たない.これは環境光の変化に適応する機構を備えているためと考えられる.例えば朝−昼−夕の太陽光のスペクトルの変化にも | ||
かかわらず物体の色を一定に知覚する機能(色恒常性:color | かかわらず物体の色を一定に知覚する機能(色恒常性:color constancy)を持つ.この機能を持たない場合,環境光の変化によって生存に必要な情報を逸失する場合もあり,色恒常性は魚類にも存在する事が確認されている(金魚:文献).逆に,色覚は他の感覚情報([[触覚]]など)によって原点を校正する手段を持っていない点が,他の視覚感覚と異なる固有の特徴である. | ||
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=== 視床 === | === 視床 === | ||
眼球から出た[[視神経]]は、外側膝状体、上丘、視交差上核などの各種神経核に投射する。色覚に関わるのは主に外側膝状体である。 | |||
LGNは視床の一部。RGCの特性をほぼ再現する。Magno/Parvo/ | LGNは視床の一部。RGCの特性をほぼ再現する。Magno/Parvo/Konioに空間的に分離して存在する。色に寄与するのはParvoとKonio。Parvoは4つの層で構成され、そのうち2層は同側の眼球から、もう2層は対側の眼球から神経投射を受け、眼選択性を維持したまま[[大脳皮質]]にワイヤリングする。これらの2層が視覚および色覚にどのよな機能的違いをもたらすかは明らかでない。Konioは主に青黄選択的応答と強い関連性がありそう。 | ||
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==== 高次視覚野 (V4, IT) ==== | ==== 高次視覚野 (V4, IT) ==== | ||
サルとヒトで対応が難しくなる | サルとヒトで対応が難しくなる | ||
V4とhV4:[[視野地図]]かかなり違う | |||
ITとFusiform: | ITとFusiform: | ||
サルに限ると: | サルに限ると: |
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