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心身症に特徴的な傾向として、上記のアレキシサイミアは自己の感情の同定・表出やカテゴリ化などの障害であるが、より低次の情動・あるいは身体状態への[[気づき]] | 心身症に特徴的な傾向として、上記のアレキシサイミアは自己の感情の同定・表出やカテゴリ化などの障害であるが、より低次の情動・あるいは身体状態への[[気づき]]の障害をアレキソミア([[失体感]]<ref><pubmed> 3547451 </pubmed></ref>)という。外的な刺激の[[知覚]]以外に、生体は、[[wj:内臓|内臓]]や[[自律神経系]]、[[wj:液性因子|液性因子]]などの身体内部状態に関する情報を脳で知覚しており([[内受容感覚]]Interoception)、この内受容感覚への気づき(Interoceptive awareness)は自己の情動状態および感情(や意識)の生成の基礎を構築しているとされる<ref>''' James, W. '''<br> What is an Emotion? <br>'' Mind. 9: p. 188-205.'': 1884</ref>。この内受容感覚の気づきに関しては、脳科学的には前島皮質の役割がクローズアップされている<ref name=ref16><pubmed> 12154366 </pubmed></ref><ref name=ref17><pubmed> 19096369 </pubmed></ref>。この内受容感覚の障害・アレキソミアは、ありのままの情動・感情体験を阻害し、アレキシサイミアにつながると同時に、心身症の背景因子の一つとして考えられている<ref><pubmed> 23537323 </pubmed></ref>。また、もう一つの機序は、身体内部状態への気づきが悪いことで、たとえば身体状態の変化を危険信号として捉えられず、適切な対処(例:休息をとったり医療機関を受診したり)を行わないことで疾病の発症・増悪を招くといったプロセスも考えられる。 | ||
====タイプA性格行動パターン==== | ====タイプA性格行動パターン==== |