「探索眼球運動」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
49行目: 49行目:
#この標的図をスクリーンから消し、思い出してもらいながら紙に描いてもらう。
#この標的図をスクリーンから消し、思い出してもらいながら紙に描いてもらう。
#(i)「次にまた図形を映しますが、今度は先ほど絵を描いて頂いたときに見ていた図形と、これからお見せする図形が同じか、違うか後で質問しますのでそのつもりで見て下さい」と指示し、標的図と突起の位置が一部異なった図(図2- b)を15秒間呈示する。<br>(ii)呈示し終わった直後に、そのまま図(図2-b)を見せながら標的図との異同を質問する。さらに被験者が「違う」と答えた場合には、どこが違うかを質問する(ここまでが再認にあたる)。<br>(iii)質問に対する答えが出尽くした後で、引き続いて図(図2-a)を見せながら「他に違いはありませんか」と念押しの質問をする。そこで被験者が標的図との違いを答えた場合には、その後さらに「他に違いはありませんか」と尋ね直し、被験者が「ありません」または「わかりません」と答えるまで続ける。
#(i)「次にまた図形を映しますが、今度は先ほど絵を描いて頂いたときに見ていた図形と、これからお見せする図形が同じか、違うか後で質問しますのでそのつもりで見て下さい」と指示し、標的図と突起の位置が一部異なった図(図2- b)を15秒間呈示する。<br>(ii)呈示し終わった直後に、そのまま図(図2-b)を見せながら標的図との異同を質問する。さらに被験者が「違う」と答えた場合には、どこが違うかを質問する(ここまでが再認にあたる)。<br>(iii)質問に対する答えが出尽くした後で、引き続いて図(図2-a)を見せながら「他に違いはありませんか」と念押しの質問をする。そこで被験者が標的図との違いを答えた場合には、その後さらに「他に違いはありませんか」と尋ね直し、被験者が「ありません」または「わかりません」と答えるまで続ける。
#標的図と同じ図(図2-a)を呈示して、(4)の(i)~(iii)と同じ課題を施行する。
#標的図と同じ図(図2-a)を呈示して、④の(i)~(iii)と同じ課題を施行する。
#標的図から2つの突起をなくした図(図2-c)を呈示し(4)の(i)~(iii)と同じ課題を施行する。
#標的図から2つの突起をなくした図(図2-c)を呈示し(④の(i)~(iii)と同じ課題を施行する。
#「最後に図形を映しますが、今度はこれから見て頂く図形をまた描いてもらいますので、そのつもりで見て下さい」と指示し、標的図と同じ図を15秒間呈示する。
#「最後に図形を映しますが、今度はこれから見て頂く図形をまた描いてもらいますので、そのつもりで見て下さい」と指示し、標的図と同じ図を15秒間呈示する。
#標的図をスクリーンから消して、図を思い出して別の紙を渡して描いてもらう。
#標的図をスクリーンから消して、図を思い出して別の紙を渡して描いてもらう。


 (2)、(3)、(7)、(8)は記銘課題、(4)、(5)、(6)は比較照合課題および念押し課題である。
 ②、③、⑦、⑧は記銘課題、④、⑤、⑥は比較照合課題および念押し課題である。


 かつては以上のような課題を施行中の注視点の動きをビデオに記録し、注視点の動きについて解析専用ソフトを用いて、半自動的に解析していた。現在は非接触性のアイカメラを用い、検査者が指示を与える以外は自動的に刺激が呈示され、探索眼球運動の各要素が算出され、統合失調症か否かを判定し、臨床診断の補助装置として使用している。
 かつては以上のような課題を施行中の注視点の動きをビデオに記録し、注視点の動きについて解析専用ソフトを用いて、半自動的に解析していた。現在は非接触性のアイカメラを用い、検査者が指示を与える以外は自動的に刺激が呈示され、探索眼球運動の各要素が算出され、統合失調症か否かを判定し、臨床診断の補助装置として使用している。

案内メニュー