「微小管」の版間の差分

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 微小管のプラス端は常に伸長と退縮を繰り返しており、伸長から短縮への相の変化をcatastrophe、短縮から伸長への変化をrescueという。この性質は動的不安定性(dynamic instability)と呼ばれ、微小管動態の重要な特徴である<ref><pubmed> 6504138 </pubmed></ref>。動的不安定性のおかげで、例えば細胞分裂時に[[wj:染色体|染色体]]を微小管の先端で捉えることが可能になる。このように微小管の動態制御は生命現象に非常に重要であるため、catastropheとrescueは多くの微小管結合タンパク質により調節されている<ref><pubmed> 19754441</pubmed></ref>。試験管内ではマイナス端も動的不安定性を示すが、細胞内では結合タンパク質により安定化されている<ref><pubmed> 18322465</pubmed></ref>。
 微小管のプラス端は常に伸長と退縮を繰り返しており、伸長から短縮への相の変化をcatastrophe、短縮から伸長への変化をrescueという。この性質は動的不安定性(dynamic instability)と呼ばれ、微小管動態の重要な特徴である<ref><pubmed> 6504138 </pubmed></ref>。動的不安定性のおかげで、例えば細胞分裂時に[[wj:染色体|染色体]]を微小管の先端で捉えることが可能になる。このように微小管の動態制御は生命現象に非常に重要であるため、catastropheとrescueは多くの微小管結合タンパク質により調節されている<ref><pubmed> 19754441</pubmed></ref>。試験管内ではマイナス端も動的不安定性を示すが、細胞内では結合タンパク質により安定化されている<ref><pubmed> 18322465</pubmed></ref>。


 また、プラス端での重合とマイナス端での脱重合の速度が釣り合った場合、見かけ上繊維の長さが変わらずに微小管がプラス端方向に移動する。この状態を[[トレッドミリング]][[treadmilling]])という。
 また、プラス端での重合とマイナス端での脱重合の速度が釣り合った場合、見かけ上繊維の長さが変わらずに微小管がプラス端方向に移動する。この状態を[[トレッドミリング]] ([[treadmilling]])という。


===微小管の新規形成===
===微小管の新規形成===

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