「シナプシン」の版間の差分

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=== アイソフォーム毎の役割の違い ===
=== アイソフォーム毎の役割の違い ===


 シナプシンI/II/III TKOの海馬培養神経細胞にシナプシン各アイソフォームを単体で導入したところ、シナプシンIIaのみが、シナプス小胞の予備のプールとシナプス抑圧を一定程度回復させることができた。従って、シナプシンファミリーの中ではシナプシンIIaがその一義的な役割を担うと考えられる(Gitler, 2008; Gitler, 2009)。
 シナプシンI/II/III TKOの海馬培養神経細胞にシナプシン各アイソフォームを単体で導入したところ、シナプシンIIaのみが、シナプス小胞の予備のプールとシナプス抑圧を一定程度回復させることができた。従って、シナプシンファミリーの中ではシナプシンIIaがその一義的な役割を担うと考えられる<ref name=ref9><pubmed> 18945891 </pubmed ></ref>, <ref name=ref1 />。


 また、同様の導入実験で各アイソフォームのシナプス前終末へのターゲッティング能を調べたところ、シナプシンIa、IIa、IIb、IIIaは、それぞれ単独でシナプス前終末へのターゲッティングが可能であった。一方、シナプシンIbは単独ではシナプス前終末への局在が見られず、他のアイソフォームとヘテロ二量体を作る必要があったことから、他のアイソフォームの機能を阻害する方向に働く可能性がある(Gitler, 2009)。
 また、同様の導入実験で各アイソフォームのシナプス前終末へのターゲッティング能を調べたところ、シナプシンIa、IIa、IIb、IIIaは、それぞれ単独でシナプス前終末へのターゲッティングが可能であった。一方、シナプシンIbは単独ではシナプス前終末への局在が見られず、他のアイソフォームとヘテロ二量体を作る必要があったことから、他のアイソフォームの機能を阻害する方向に働く可能性がある<ref name=ref1 />。


=== 抑制性シナプスにおける機能 ===
=== 抑制性シナプスにおける機能 ===
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