「底板」の版間の差分

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133 バイト追加 、 2016年3月5日 (土)
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=====セマフォリン=====
=====セマフォリン=====
 [[セマフォリン3]]クラスの[[Sema3B]]はスリットと同様に底板から分泌されており、正中交差後の脊髄交連ニューロンの軸索に対して反発作用を及ぼすことで、底板への再侵入(再交差)を防いでいると考えられている<ref name=ref32 />。またこの時、同じく底板から分泌されている[[GDNF]]が、交連ニューロンに発現している[[Plexin-A1]]のカルパインによる分解作用を抑制することで、正中交差後の軸索膜上でのPlexin-A1のタンパク質発現を安定化させていることが報告された<ref name=ref49><pubmed>22998873</pubmed></ref>。これにより、底板由来のSema3Bが[[Neuropilin2]]と[[Plexin-A1]]の受容体複合体を介して、正中交差後の軸索に対して反発作用を及ぼしていると考えられている。
 [[セマフォリン3]]クラスの[[Sema3B]]はスリットと同様に底板から分泌されており、正中交差後の脊髄交連ニューロンの軸索に対して反発作用を及ぼすことで、底板への再侵入(再交差)を防いでいると考えられている<ref name=ref32 />。またこの時、同じく底板から分泌されている[[グリア細胞株由来神経栄養因子]] ([[glial cell line derived neurotrophic factor]], [[GDNF]])が、交連ニューロンに発現している[[プレキシン-A1]]のカルパインによる分解作用を抑制することで、正中交差後の軸索膜上でのプレキシン-A1のタンパク質発現を安定化させていることが報告された<ref name=ref49><pubmed>22998873</pubmed></ref>。これにより、底板由来のSema3Bが[[ニューロピリン-2]]とプレキシン-A1の受容体複合体を介して、正中交差後の軸索に対して反発作用を及ぼしていると考えられている。


====接着性因子====
====接着性因子====

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