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リハビリテーションとしては、食事のトレイなど探索すべき範囲の左端に目印をつけ、口頭指示で左を向かせ、半側空間無視の重症度に応じた難易度の探索訓練を行う。その際に、すぐに探索をやめないように意欲や持続性を高める工夫も大切である。この他、左手が動くようであれば、自分で指を動かしてそれを見る[[spacio-motor cueing]]<ref name=ref11><pubmed>1402971</pubmed></ref>、残存する感覚刺激に働きかける[[前庭]]刺激<ref name=ref12><pubmed>4010940</pubmed></ref> <ref name=ref13><pubmed>24523679 </pubmed></ref>、[[プリズム眼鏡]]により外界の視覚情報を右方にシフトさせた状況下で到達運動を繰り返す[[プリズム順応]]<ref name=ref14><pubmed>9744273</pubmed></ref> <ref name=ref15><pubmed>25543183</pubmed></ref>なども半側空間無視改善のために行われる。 | |||
また、半側空間無視があるなりに移乗動作等の日常生活動作を自立させるべく、訓練室と病棟で連携して行う機能的アプローチも欠かせない。半側空間無視があっても、移動能力に応じた環境整備を行い、危険物への衝突などのリスク管理を行えば、生活空間を限って在宅生活を送れるようになることが少なくない。一方、行動範囲の拡大は慎重に行わなければならない。特に、発症後1か月以上、半側空間無視が残存した場合は、自動車運転を禁止すべきである。 | |||
==参考文献 == | ==参考文献 == |