差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
12行目: 12行目:  
 「神経症(Neurosis [英], Neurose [独])」とは、元々、英国の医師ウイリアム・カレン(1712~1790年)が精神機能を障害する神経疾患全般に対して用いた言葉であった。その後医学の発達に伴い、脳器質疾患、内分泌疾患などが独立した疾患として神経症から除外され、さらにいわゆる内因性精神病(精神病性障害)が区別され、最後に残ったその他の精神疾患が神経症と呼ばれた。
 
 「神経症(Neurosis [英], Neurose [独])」とは、元々、英国の医師ウイリアム・カレン(1712~1790年)が精神機能を障害する神経疾患全般に対して用いた言葉であった。その後医学の発達に伴い、脳器質疾患、内分泌疾患などが独立した疾患として神経症から除外され、さらにいわゆる内因性精神病(精神病性障害)が区別され、最後に残ったその他の精神疾患が神経症と呼ばれた。
 
 その後、器質的な原因の見当たらない「神経症」に関心を持ったジグムント・フロイトが、「無意識の葛藤により症状が生まれる」という病因論的解釈、「現実検討の障害を引き起こさないレベルの精神機能の障害」という病態の深さ、という2つの観点を混在させた形で神経症を再定義し、こうした考えが米国精神医学会の診断基準であるDSM-Ⅲが確立するまで続いていた。病態水準の深さという観点から、精神疾患が精神病と神経症に二分するとも考えられていた。当時の主な神経症には、不安神経症、恐怖症、強迫神経症、抑うつ神経症、神経衰弱、ヒステリー、心気症などが含まれていた。
 
 その後、器質的な原因の見当たらない「神経症」に関心を持ったジグムント・フロイトが、「無意識の葛藤により症状が生まれる」という病因論的解釈、「現実検討の障害を引き起こさないレベルの精神機能の障害」という病態の深さ、という2つの観点を混在させた形で神経症を再定義し、こうした考えが米国精神医学会の診断基準であるDSM-Ⅲが確立するまで続いていた。病態水準の深さという観点から、精神疾患が精神病と神経症に二分するとも考えられていた。当時の主な神経症には、不安神経症、恐怖症、強迫神経症、抑うつ神経症、神経衰弱、ヒステリー、心気症などが含まれていた。
 +
 
 その後、こうした疾患群から、パニック障害、強迫性障害の生物学的な基盤を持つ障害が独立し、次第に神経症概念は解体された。
 
 その後、こうした疾患群から、パニック障害、強迫性障害の生物学的な基盤を持つ障害が独立し、次第に神経症概念は解体された。
  

案内メニュー