「頭頂葉」の版間の差分

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163 バイト追加 、 2020年1月16日 (木)
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 頭頂連合野は中心溝の後方にある一次体性感覚野、腹側前方にある二次体性感覚野を除く頭頂葉の部分である。[[空間認知]]、[[運動視覚]]、高次の[[体性感覚]]の処理、手や腕等の[[運動制御]]、[[言語機能]]等、様々な[[認知機能]]に関わる。頭頂連合野外側は頭頂間溝を境として上頭頂小葉と下頭頂小葉に分けられる。なお、[[ブロードマンの脳地図|ブロードマンの脳区分]]において、ヒトでは上頭頂小葉に[[5野]]と[[7野]]の両方が当てられているが、サルでは上頭頂小葉と下頭頂小葉がそれぞれ5野と7野とされているので、ヒトとサルの対応を考える場合には注意が必要である。  
 頭頂連合野は中心溝の後方にある一次体性感覚野、腹側前方にある二次体性感覚野を除く頭頂葉の部分である。[[空間認知]]、[[運動視覚]]、高次の[[体性感覚]]の処理、手や腕等の[[運動制御]]、[[言語機能]]等、様々な[[認知機能]]に関わる。頭頂連合野外側は頭頂間溝を境として上頭頂小葉と下頭頂小葉に分けられる。なお、[[ブロードマンの脳地図|ブロードマンの脳区分]]において、ヒトでは上頭頂小葉に[[5野]]と[[7野]]の両方が当てられているが、サルでは上頭頂小葉と下頭頂小葉がそれぞれ5野と7野とされているので、ヒトとサルの対応を考える場合には注意が必要である。  


 サルでは、ニューロン活動が示す性質から、頭頂連合野外側の頭頂間溝領域はLIP野(The lateral intraparietal area)、MIP野(The medial intraparietal area)、AIP野(The anterior intraparietal area)、VIP野(The ventral intraparietal area)、PIP野(The posterior intraparietal area)、CIP野(The caudal intraparietal area)などに、下頭頂小葉は[[7野|7a野]]、[[7野|7b野]]に区分される。また、頭頂連合野内側は、頭頂後頭溝吻側壁に沿って腹側部がPO野(The parieto-occipital area)、背側部がPOa野と呼ばれている。その前方の内側面は腹側部が[[7野|7m野]]、背側部の部分がMDP野(The medial dorsal parietal area)に区分される。  
 サルでは、ニューロン活動が示す性質から、頭頂連合野外側の頭頂間溝領域は[[LIP野]]([[外側頭頂間溝野]]、lateral intraparietal area)、[[MIP野]]([[内側頭頂間溝野]]、medial intraparietal area)、[[AIP野]]([[前頭頂間溝野]]、anterior intraparietal area)、[[VIP野]]([[腹側頭頂間溝野]]、ventral intraparietal area)、[[PIP野]]([[後頭頂間溝野]]、posterior intraparietal area)、[[CIP野]]([[尾側頭頂間溝野]], caudal intraparietal area)などに、下頭頂小葉は[[7野|7a野]]、[[7野|7b野]]に区分される。また、頭頂連合野内側は、頭頂後頭溝吻側壁に沿って腹側部が[[PO野]](parieto-occipital area)、背側部が[[POa野]]と呼ばれている。その前方の内側面は腹側部が[[7野|7m野]]、背側部の部分が[[MDP野]](medial dorsal parietal area)に区分される。  


=== 5野  ===
=== 5野  ===
 サルでは5野は上頭頂小葉と頭頂間溝内側壁に存在する。この領野には手や上肢への触刺激や上肢の関節角などの体性感覚に応答を示すニューロンが存在する<ref><pubmed>808592</pubmed></ref>。また、頭頂間溝内側壁には体性感覚の[[受容野]]近傍で呈示された視覚刺激に対して応答を示すニューロン群が存在する。遠方にある餌を手元に寄せることができるようにサルにレーキ(熊手のような道具)を使わせると、視覚性応答が得られる空間位置がレーキの先端部や到達可能な範囲にまで拡張される。このようなニューロン群は体性感覚と視覚を統合した身体像を表現していると考えられている<ref><pubmed>8951846</pubmed></ref><ref><pubmed>11377755</pubmed></ref>。  
 サルでは5野は上頭頂小葉と頭頂間溝内側壁に存在する。この領野には手や上肢への触刺激や上肢の関節角などの体性感覚に応答を示すニューロンが存在する<ref><pubmed>808592</pubmed></ref>。また、頭頂間溝内側壁には体性感覚の[[受容野]]近傍で呈示された視覚刺激に対して応答を示すニューロン群が存在する。遠方にある餌を手元に寄せることができるようにサルにレーキ(熊手のような道具)を使わせると、視覚性応答が得られる空間位置がレーキの先端部や到達可能な範囲にまで拡張される。このようなニューロン群は体性感覚と視覚を統合した身体像を表現していると考えられている<ref><pubmed>8951846</pubmed></ref><ref><pubmed>11377755</pubmed></ref>。  


=== LIP野  ===
=== LIP野  ===

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