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== 我が国での臨床における抗てんかん薬の現状 == | == 我が国での臨床における抗てんかん薬の現状 == | ||
日本では、1989年発売のゾニサミド以降、長らく抗てんかん薬の開発は行われていなかったが、2000年にクロバザムが発売された。その後、いわゆる新規抗てんかん薬と呼ばれるガバペンチン(2006年)、トピラマート(2007年)、ラモトリギン(2008年)、レベチラセタム(2010年)の4剤が相次いで上市されたことから、てんかん治療の選択肢は格段に広がった<ref name=ref4>'''矢野育子、池田昭夫'''<br>新薬展望2017:第Ⅲ部 治療における最近の新薬の位置付け<薬効別>〜新薬の広場〜 抗てんかん薬<br>医薬ジャーナル 53,S-1, 2017</ref>。 | |||
その後も、希少疾患である Dravet症候群に対するスチリペントールや、Lennox-Gastaut症候群に対するルフィナミドが発売され、2016年にはペランパネル、ビガバトリン、ラコサミド、オクスカルバゼピンの4剤が製造承認を受け、欧米でのガイドラインに沿った治療が行える環境となってきた(現在の日本のガイドラインは、<ref name=ref5 />を参照)。 | |||
また、欧米のてんかん重積状態の治療ガイドラインなどにおいて、第1選択薬としてあげられているロラゼパム静注製剤が、2019年2月に製造承認を受けた。 | また、欧米のてんかん重積状態の治療ガイドラインなどにおいて、第1選択薬としてあげられているロラゼパム静注製剤が、2019年2月に製造承認を受けた。 |