「慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー」の版間の差分

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|+表3. CIDPの電気診断基準(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>[6]
|+表3. CIDPの電気診断基準(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>
! style="text-align:left"|(1) Definite: 以下のうち少なくとも1項目を満たす
! style="text-align:left"|(1) Definite: 以下のうち少なくとも1項目を満たす
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(b) 2神経以上で運動神経伝導速度が正常下限値の30%以下に低下。<br>
(b) 2神経以上で運動神経伝導速度が正常下限値の30%以下に低下。<br>
(c) 2神経以上でF波潜時が正常上限値の30%以上延長(複合筋活動電位振幅が正常下限値の80%未満の場合には50%以上延長)。<br>
(c) 2神経以上でF波潜時が正常上限値の30%以上延長(複合筋活動電位振幅が正常下限値の80%未満の場合には50%以上延長)。<br>
(d) 複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上の2神経でF波消失、および他の1神経以上でその他の脱髄所見aのいずれかを満たす。<br>
(d) 複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上の2神経でF波消失、および他の1神経以上でその他の脱髄所見<ref group="脚注" name="脚注">(a)から(g)で定めた所見</ref>のいずれかを満たす。<br>
(e) 伝導ブロック:遠位部複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上である2神経で近位部の複合筋活動電位振幅が遠位部と比較して50%以上低下、または1神経で伝導ブロックがみられ他の1神経以上でその他の脱髄所見aのいずれか満たす。<br>
(e) 伝導ブロック:遠位部複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上である2神経で近位部の複合筋活動電位振幅が遠位部と比較して50%以上低下、または1神経で伝導ブロックがみられ他の1神経以上でその他の脱髄所見<ref group="脚注" name="脚注"></ref>のいずれか満たす。<br>
(f) 異常な時間的分散(2神経以上で近位部・遠位部間での30%以上の複合筋活動電位持続時間延長)。<br>
(f) 異常な時間的分散(2神経以上で近位部・遠位部間での30%以上の複合筋活動電位持続時間延長)。<br>
(g) 遠位部複合筋活動電位持続時間が1神経以上で延長(フィルターが20Hz〜2kHzの場合、正中神経6.6ms以上、尺骨神経6.7 ms以上、腓骨神経7.6 ms以上、脛骨神経8.8 ms以上)、および他の1神経以上でその他の脱髄所見aのいずれかを満たす。<br>
(g) 遠位部複合筋活動電位持続時間が1神経以上で延長(フィルターが20Hz〜2kHzの場合、正中神経6.6ms以上、尺骨神経6.7 ms以上、腓骨神経7.6 ms以上、脛骨神経8.8 ms以上)、および他の1神経以上でその他の脱髄所見<ref group="脚注" name="脚注"></ref>のいずれかを満たす。<br>
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! style="text-align:left"|(2) Probable
! style="text-align:left"|(2) Probable
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| 脛骨神経以外の遠位部複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上である2神経で近位部の複合筋活動電位振幅が遠位部と比較して30%以上低下、または1神経でこの基準を満たし他の1神経以上でその他の脱髄所見''<sup>a</sup>''のいずれかを満たす。
| 脛骨神経以外の遠位部複合筋活動電位振幅が正常下限値の20%以上である2神経で近位部の複合筋活動電位振幅が遠位部と比較して30%以上低下、または1神経でこの基準を満たし他の1神経以上でその他の脱髄所見<ref group="脚注" name="脚注"></ref>のいずれかを満たす。
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! style="text-align:left"|(3) Possible
! style="text-align:left"|(3) Possible
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| (1)の基準を1神経のみで満たす。
| (1)の基準を1神経のみで満たす。
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''<sup>a</sup>''(a)から(g)で定めた所見
'''脚注'''<references group="脚注" />


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|+ 表4. CIDP診断の支持基準(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>[6]
|+ 表4. CIDP診断の支持基準(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>
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| 1. 脳脊髄液のタンパク質細胞解離(白血球数<10/mm<sup>3</sup>)<br>
| 1. 脳脊髄液のタンパク質細胞解離(白血球数<10/mm<sup>3</sup>)<br>
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|+表5. CIDP診断カテゴリー(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>[6]
|+表5. CIDP診断カテゴリー(EFNS/PNS診療ガイドラインから引用)<ref name=JointTaskForceofthe2010><pubmed>20433600</pubmed></ref>
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| '''Definite CIDP'''<br>
| '''Definite CIDP'''<br>
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[[ファイル:Koike_CIDP_Fig6.png|サムネイル|'''図6.抗ニューロファシン155抗体陽性例でみられた傍絞輪部の解離。'''<br>
[[ファイル:Koike_CIDP_Fig6.png|サムネイル|'''図6.抗ニューロファシン155抗体陽性例でみられた傍絞輪部の解離。'''<br>
髄鞘の終末ループと軸索の間隙を矢印で示す。(A)の黒枠の拡大を(B)に示す。腓腹神経生検電顕横断像。酢酸ウラン・クエン酸鉛染色。Scale bars = 0.5 μm (A) and 0.2 μm (B)。]]
髄鞘の終末ループと軸索の間隙を矢印で示す。(A)の黒枠の拡大を(B)に示す。腓腹神経生検電顕横断像。酢酸ウラン・クエン酸鉛染色。Scale bars = 0.5 μm (A) and 0.2 μm (B)。]]
== 病態生理 ==
== 病態生理 ==
=== マクロファージによる脱髄 ===
=== マクロファージによる脱髄 ===

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