「近赤外線スペクトロスコピー」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
61行目: 61行目:
=== 拡散光トモグラフィ(Diffuse optical tomography、 DOT)<ref name=ref12><pubmed>18163810</pubmed></ref> ===  
=== 拡散光トモグラフィ(Diffuse optical tomography、 DOT)<ref name=ref12><pubmed>18163810</pubmed></ref> ===  


 NIRSの最大の課題である選択的・定量的脳内Hb濃度計測に対して、最も有望視されているのがDOTである。DOTは光CTとも呼ばれ、多チャンネル装置を用いて複数の領域を計測し、光の生体伝播現象を記述する[[wikipedia:JA:光拡散方程式|光拡散方程式]]あるいは[[wikipedia:JA:輻射輸送方程式|輻射輸送方程式]]に基づいて順問題・逆問題を解いて、脳内Hb濃度などの分布を断層画像として示す技術である。CWやPRSを用いるDOTも開発されているが、逆問題を解くために必要な情報をより多く与えるTRSがDOTには適しており、Hb以外にもcyt. ox.など生理機能指標候補物質の濃度分布を示す断層画像の取得を目指した研究が進められている。
 NIRSの最大の課題である選択的・定量的脳内Hb濃度計測に対して、最も有望視されているのがDOTである。DOTは光CTとも呼ばれ、多チャンネル装置を用いて複数の領域を計測し、光の生体伝播現象を記述する光拡散方程式あるいは輻射輸送方程式に基づいて順問題・逆問題を解いて、脳内Hb濃度などの分布を[[wikipedia:ja:トモグラフィー|断層]]画像として示す技術である。CWやPRSを用いるDOTも開発されているが、逆問題を解くために必要な情報をより多く与えるTRSがDOTには適しており、Hb以外にもcyt. ox.など生理機能指標候補物質の濃度分布を示す断層画像の取得を目指した研究が進められている。


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==

案内メニュー