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2018年京都大学のWangグループらは、マウス脳から神経シナプスに含まれるRNAを精製し、[[6-メチルアデノシン]]([[m6A]])修飾の状況を[[次世代シーケンサー]]を用いて解読した。その結果、シナプスに存在するRNAにおいて特異的にm6A修飾が増加している遺伝子1266個を同定した。これらの遺伝子にはシナプス機能、精神疾患、[[神経発達障害]]に関連するものが多く含まれており、m6A修飾は様々なmRNAを修飾することで正常なシナプス機能やその破綻に深く関わっていることが示唆された。今後、脳におけるRNA化学修飾の役割の理解がさらに進むことが期待される<ref name=Merkurjev2018><pubmed>29950670</pubmed></ref> 。 | 2018年京都大学のWangグループらは、マウス脳から神経シナプスに含まれるRNAを精製し、[[6-メチルアデノシン]]([[m6A]])修飾の状況を[[次世代シーケンサー]]を用いて解読した。その結果、シナプスに存在するRNAにおいて特異的にm6A修飾が増加している遺伝子1266個を同定した。これらの遺伝子にはシナプス機能、精神疾患、[[神経発達障害]]に関連するものが多く含まれており、m6A修飾は様々なmRNAを修飾することで正常なシナプス機能やその破綻に深く関わっていることが示唆された。今後、脳におけるRNA化学修飾の役割の理解がさらに進むことが期待される<ref name=Merkurjev2018><pubmed>29950670</pubmed></ref> 。 | ||
==関連項目== | |||
*[[局所タンパク質合成]] | |||
== 参考文献 == | == 参考文献 == |