「知的障害」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
編集の要約なし
編集の要約なし
編集の要約なし
3行目: 3行目:
同義語:精神遅滞(mental retardation)
同義語:精神遅滞(mental retardation)


「知的障害」という用語は、「精神遅滞」とほぼ同義語として使われるが、次第に前者が使われることが多くなってきている。通常は、知能検査で測定した知的機能の遅れにより定義されるが、本来は、生活面における適応機能の障害も知的障害の大きな要因である。適応機能の障害の程度を定めるのは困難であるが、必要なサポートの大きさによって定義すると、実生活に役立ちやすいという利点がある。なお、「知的障害」は発達期に明らかとなるものであり、認知症などの成人・老年期に発症する知的機能の低下とは異なる。更に、全般的な知的水準の遅れであり、部分的に困難さを伴う「学習障害」とも異なる。また、「知的障害」の程度により、原因、特徴、経過が異なるため、一般的に、軽度、中等度、重度、最重度と分類され、それぞれの基準の目安も設けられている。生涯にわたり心理的社会的な支援を必要とすることが多いが、重症度およびそれぞれに見合った適切な支援を受けながら、2次的な問題を予防し、QOLを維持していくことが重要である。
 「知的障害」という用語は、「精神遅滞」とほぼ同義語として使われるが、次第に前者が使われることが多くなってきている。通常は、知能検査で測定した知的機能の遅れにより定義されるが、本来は、生活面における適応機能の障害も知的障害の大きな要因である。適応機能の障害の程度を定めるのは困難であるが、必要なサポートの大きさによって定義すると、実生活に役立ちやすいという利点がある。なお、「知的障害」は発達期に明らかとなるものであり、認知症などの成人・老年期に発症する知的機能の低下とは異なる。更に、全般的な知的水準の遅れであり、部分的に困難さを伴う「学習障害」とも異なる。また、「知的障害」の程度により、原因、特徴、経過が異なるため、一般的に、軽度、中等度、重度、最重度と分類され、それぞれの基準の目安も設けられている。生涯にわたり心理的社会的な支援を必要とすることが多いが、重症度およびそれぞれに見合った適切な支援を受けながら、2次的な問題を予防し、QOLを維持していくことが重要である。


==定義==
==定義==

案内メニュー