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主にショウジョウバエの研究から、[[運動神経]]と[[筋肉]]の接合部(neuromauscular junction、[[神経筋接合部]])における[[シナプス]]形成に逆行性(retrograde)のBMPシグナルが重要な役割を果たしていることが示されている。すなわち、神経筋接合部の筋肉側から分泌されるBMP([[Glass bottom boat]](Gbb))がプレシナプスに分布する[[Wishful thinking]](Wit)、[[Thickveins]](Tkv)、[[Saxophone]](Sax)からなる受容体複合体に結合する。 | 主にショウジョウバエの研究から、[[運動神経]]と[[筋肉]]の接合部(neuromauscular junction、[[神経筋接合部]])における[[シナプス]]形成に逆行性(retrograde)のBMPシグナルが重要な役割を果たしていることが示されている。すなわち、神経筋接合部の筋肉側から分泌されるBMP([[Glass bottom boat]](Gbb))がプレシナプスに分布する[[Wishful thinking]](Wit)、[[Thickveins]](Tkv)、[[Saxophone]](Sax)からなる受容体複合体に結合する。 | ||
これにより、[[LIMK]] | これにより、[[LIMK]]1を活性化させてシナプスを安定化するとともに、受容体によって[[Mothers against decepentaplegic]](Mad、ショウジョウバエのSMADホモログ)がリン酸化されて核内に移行して[[Trio]]などのターゲット遺伝子の転写を活性化する<ref><pubmed> 20510858 </pubmed></ref>。これらのBMPシグナル構成因子の変異体では神経筋接合部の縮小や[[神経伝達]]の低下が見られ、逆にBMPシグナルの抑制因子(例えば[[Daughters against decapetaplegic]] (Dad))の変異は神経筋接合部の過形成/肥大が認められる。 | ||
== 神経変性疾患とBMPシグナル == | == 神経変性疾患とBMPシグナル == |