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脳機能は興奮性及び抑制性シナプスにおける化学的神経伝達のバランスにより制御されている。抑制性シナプスには、抑制性シナプス前ニューロンが抑制性入力を受ける対象となる標的細胞と直接シナプス結合し、この標的細胞の興奮性を制御している場合と、興奮性ニューロン軸索終末部にシナプス結合し、この軸索での興奮性神経伝達のみを選択的に制御する場合とがあり、両者は各々シナプス後抑制(postsynaptic inhibition)、シナプス前抑制(presynaptic inhibition)と呼ばれている(図1)。各抑制様式にはそれぞれ異なる機能的意義を有するが、本稿では特に一般的に抑制性シナプスと認知されているシナプス後抑制を念頭に解説する。 | 脳機能は興奮性及び抑制性シナプスにおける化学的神経伝達のバランスにより制御されている。抑制性シナプスには、抑制性シナプス前ニューロンが抑制性入力を受ける対象となる標的細胞と直接シナプス結合し、この標的細胞の興奮性を制御している場合と、興奮性ニューロン軸索終末部にシナプス結合し、この軸索での興奮性神経伝達のみを選択的に制御する場合とがあり、両者は各々シナプス後抑制(postsynaptic inhibition)、シナプス前抑制(presynaptic inhibition)と呼ばれている(図1)。各抑制様式にはそれぞれ異なる機能的意義を有するが、本稿では特に一般的に抑制性シナプスと認知されているシナプス後抑制を念頭に解説する。 |