16,039
回編集
細 (→病態) |
細 (→発生頻度) |
||
28行目: | 28行目: | ||
##[[停止性脳瘤|停止性(遺残性)脳瘤]]([[atretic encephalocele]]):脳瘤が胎生期に退縮したもの。硬膜、[[wikipedia:ja:線維組織|線維組織]]、変性した脳組織が[[wikipedia:ja:結節|結節]]を形成する。<br> | ##[[停止性脳瘤|停止性(遺残性)脳瘤]]([[atretic encephalocele]]):脳瘤が胎生期に退縮したもの。硬膜、[[wikipedia:ja:線維組織|線維組織]]、変性した脳組織が[[wikipedia:ja:結節|結節]]を形成する。<br> | ||
##[[gliocele]]:[[グリア細胞]]で裏打ちされた嚢胞の突出を認める場合 | ##[[gliocele]]:[[グリア細胞]]で裏打ちされた嚢胞の突出を認める場合 | ||
(治療に関してはいかがでしょうか。) | |||
== 発生頻度 == | == 発生頻度 == | ||
脳瘤の発生率は10000出生あたり0.8-3人、無脳症は1000人出生あたり0.29人と報告されている<ref name=ref4 />。無脳症の発生頻度は[[wikipedia:ja:単胎|単胎]]と[[wikipedia:ja:双胎|双胎]]でその発生頻度が異なり、前者で高いとの報告があり、海外では北アイルランドにおける1974年から1979年における疫学調査において、単胎で10000出生あたり24.3人、双胎で9.1人と報告されている<ref name=ref5><pubmed>2609905</pubmed></ref> <ref name=ref6>'''林隆士'''<br>無脳症, 神経管閉鎖不全による代表的疾患、脳・脊髄奇形の画像と臨床、<br>''篠原出版''、1994, 23-25 </ref>。 | |||
本邦における無脳症の発生頻度に関しては、1000人出生あたり0.64人で、性差は2:1で女性に多く、母親の年齢が35歳以上と20歳未満に多く、出産順位と共に頻度が増すとの報告がある<ref name=ref6 /> <ref name=ref7>'''宝道定孝, 家島厚, 高嶋幸男'''<br>こどもをとりまく危険因子 II 胎生期との関係 先天異常(脳・神経奇形との関係) 小児科的立場から<br>''産婦人科の世界'' 1988; 40 : 49-58 </ref>。日本産婦人科学会による調査では、1970年代から80年代前半には10000人分娩あたり10人程度の発生頻度であったものが、近年は10000人あたり1人程度に減少傾向を示している。その理由として、胎児[[wikipedia:ja:超音波検査|超音波検査]]等の進歩に伴って出生前に診断される機会が増え、出産に至らないケースが増えてきている可能性があると指摘されている<ref name=ref8>胎児期水頭症 診断と治療ガイドライン 改訂2版<br>''金芳堂''、2010,54 </ref>。 | |||
== 関連項目 == | == 関連項目 == |