「ホスファチジルイノシトール」の版間の差分

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=== Synaptojanin  ===
=== Synaptojanin  ===


Synaptojanin1,2はN末端にSAC1ドメインを、C末端に5−ホスファターゼドメインという、二つのポリホスホイノシチドホスファターゼを一つの分子内に有する分子である。当初はPI(3,4,5)P<sub>3</sub>ホスファターゼとして単離されたが、現在PI(4,5)P<sub>2</sub>を二段階に脱リン酸化してPIに戻す分子であると考えられている。Synaptojaninはプロリンに富んだアミノ酸配列を有しており、Grb2などアダプタータンパク質に存在するSH3ドメインと結合する。Synaptojanin1は神経細胞に非常に多く発現する分子で、神経細胞間に神経伝達物質を放出するシナプス小胞の循環を行う。ダウン症の原因遺伝子の一つでもあることが明らかとなっている。一方、Synaptojanin2は細胞膜からの上皮増殖因子やトランスフェリン受容体の細胞内への取込みを制御している。
 [[Synaptojanin]]1,2はN末端にSAC1ドメインを、C末端に5−ホスファターゼドメインという、二つのポリホスホイノシチドホスファターゼを一つの分子内に有する分子である。当初はPI(3,4,5)P<sub>3</sub>ホスファターゼとして単離されたが、現在PI(4,5)P<sub>2</sub>を二段階に脱リン酸化してPIに戻す分子であると考えられている。Synaptojaninは[[wikipedia:jaプロリン|プロリン]]に富んだアミノ酸配列を有しており、[[wikipedia:Grb2|Grb2]]などアダプタータンパク質に存在する[[wikipedia:ja:SH3ドメイン|SH3ドメイン]]と結合する。Synaptojanin1は神経細胞に非常に多く発現する分子で、神経細胞間に[[神経伝達物質]]を放出する[[シナプス小胞]]の循環を行う。[[ダウン症]]の原因遺伝子の一つでもあることが明らかとなっている。一方、Synaptojanin2は細胞膜からの上皮増殖因子や[[wikipedia:ja:トランスフェリン|トランスフェリン]]受容体の細胞内への取込みを制御している。


=== SHIP1,2  ===
=== SHIP1,2  ===

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