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Rommeら<ref><pubmed> 2749184 </pubmed></ref>,<ref>'''Romme, M.A.J., Escher,A.D.M.A.C.'''<br>Empowering people who hear voicesHearing voices.<br>''G. Haddock,P.D.Slade eds. Cognitive-Behavioural Interventions with Psychotic Disorders.:'' 1996, pp137-150</ref>は人々(患者とは限らない)の「幻聴とのつきあい方」を調査し、34%が「幻聴とうまくつきあえている」と答えていたが、これらの人の多くは幻聴を病気としてのサインではなく、その人の人生の中で必然的に生じた個性の一部としてとらえ、共存していこうとする見方をとっていた。社会のスティグマがないところでは、障害認識や病識はより形成されやすいと彼らは考えている。したがって社会のスティグマを減らす努力が求められているし、精神障害の程度にかかわらず仲間に受け入れられ、精神病体験も共感をもって受け止められる体験の中で、自身の体験を受容し対処していく中で、障害認識・病識ははぐくまれると考えられる。 | Rommeら<ref><pubmed> 2749184 </pubmed></ref>,<ref>'''Romme, M.A.J., Escher,A.D.M.A.C.'''<br>Empowering people who hear voicesHearing voices.<br>''G. Haddock,P.D.Slade eds. Cognitive-Behavioural Interventions with Psychotic Disorders.:'' 1996, pp137-150</ref>は人々(患者とは限らない)の「幻聴とのつきあい方」を調査し、34%が「幻聴とうまくつきあえている」と答えていたが、これらの人の多くは幻聴を病気としてのサインではなく、その人の人生の中で必然的に生じた個性の一部としてとらえ、共存していこうとする見方をとっていた。社会のスティグマがないところでは、障害認識や病識はより形成されやすいと彼らは考えている。したがって社会のスティグマを減らす努力が求められているし、精神障害の程度にかかわらず仲間に受け入れられ、精神病体験も共感をもって受け止められる体験の中で、自身の体験を受容し対処していく中で、障害認識・病識ははぐくまれると考えられる。 | ||
== | == 参考文献 == | ||
<references/> | <references/> | ||
(執筆者:池淵恵美 担当編集委員:加藤忠史) | (執筆者:池淵恵美 担当編集委員:加藤忠史) |