571
回編集
細編集の要約なし |
細編集の要約なし |
||
10行目: | 10行目: | ||
同義語:gender dysphoria | 同義語:gender dysphoria | ||
{{box|text= 性同一性障害とは、ジェンダー・アイデンティティと身体的性別と一致しないために苦痛や障害を引き起こしている疾患である。2013年に米国精神医学会によって作成されたDSM-5ではgender identity disorderに代わりgender dysphoria(性別違和)が病名として用いられている。男性性同一性障害者には2つの亜型が知られ、第一の亜型は一次性と呼ばれるもので、小児期または青年期前期に発症し、青年期後期または成人期に受診する。第二の亜型は二次性と呼ばれるもので、発症が比較的遅く、[[異性装症]]に引き続くことが多いといわれる。女性から男性の性別変更を望む患者は比較的均一であり、小児期または青年期前期に発症し、青年期後期または成人期に受診する。治療は日本精神神経学会の作成した「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」に沿って行われる。精神科による診療ののち、ホルモン療法、外科的手術が必要に応じおこなれる。これまでのところ、2万人程度のものが、性同一性障害を主訴に、医療機関を受診したと思われる。何らかの生物学的異常が基盤にあるのではないかと推測され、男性性同一性障害者では、[[分界条床核]] | {{box|text= 性同一性障害とは、ジェンダー・アイデンティティと身体的性別と一致しないために苦痛や障害を引き起こしている疾患である。2013年に米国精神医学会によって作成されたDSM-5ではgender identity disorderに代わりgender dysphoria(性別違和)が病名として用いられている。男性性同一性障害者には2つの亜型が知られ、第一の亜型は一次性と呼ばれるもので、小児期または青年期前期に発症し、青年期後期または成人期に受診する。第二の亜型は二次性と呼ばれるもので、発症が比較的遅く、[[異性装症]]に引き続くことが多いといわれる。女性から男性の性別変更を望む患者は比較的均一であり、小児期または青年期前期に発症し、青年期後期または成人期に受診する。治療は日本精神神経学会の作成した「性同一性障害に関する診断と治療のガイドライン」に沿って行われる。精神科による診療ののち、ホルモン療法、外科的手術が必要に応じおこなれる。これまでのところ、2万人程度のものが、性同一性障害を主訴に、医療機関を受診したと思われる。何らかの生物学的異常が基盤にあるのではないかと推測され、男性性同一性障害者では、[[分界条床核]]の体積が、男性より有意に小さく、女性とほぼ等しいという研究がある。また、男性性同一性障害と[[アンドロゲン受容体]]遺伝子の関連について検討されている。}} | ||
==性同一性障害とは== | ==性同一性障害とは== |