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表4は抗てんかん薬が基質となる代謝酵素([[シトクロムP450]];CYPs)分子種を示しているが、[[CYP3A4]]、[[CYP2C9]]、[[CYP2C19]]が抗てんかん薬の代謝に重要であり、各CYPには遺伝的多型が存在し代謝能力が異なる(extensive、intermediate、poor metabolizer)。日本人ではCYP2C19のpoor metabolizerは約18%、CYP2C9は約7%がpoor metabolizerである。 | 表4は抗てんかん薬が基質となる代謝酵素([[シトクロムP450]];CYPs)分子種を示しているが、[[CYP3A4]]、[[CYP2C9]]、[[CYP2C19]]が抗てんかん薬の代謝に重要であり、各CYPには遺伝的多型が存在し代謝能力が異なる(extensive、intermediate、poor metabolizer)。日本人ではCYP2C19のpoor metabolizerは約18%、CYP2C9は約7%がpoor metabolizerである。 | ||
薬剤選択に関してその一例として図1に[[GABA受容体]]の膜展開図を示す<ref name=ref10 /> | 薬剤選択に関してその一例として図1に[[GABA受容体]]の膜展開図を示す<ref name=ref10 />。膜の上は細胞外、下は細胞内を示す。GABRA1遺伝子上の4の位置(A322D)に変異があるとバルプロ酸が第一選択役となり、GABRG2の1の位置(R43Q)に変異があるとバルプロ酸、トピナ、バルビツール剤が選択される。GABRG2の変異位置がK289Mの場合、[[トピナ]]、[[バルビツール剤]]、[[ベンゾジアゼピン]]、ガバペンチンなどが選択され、Q351X変異を持つ症例では抗てんかん薬に抵抗性を示し、変異がR139Gの症例は熱性けいれんの可能性があり、抗てんかん薬が不要かもしれない<ref name=ref10 />。 | ||
このように症例が持つ遺伝子異常の種類、変異の位置などにより薬剤の選択が可能となり、薬物代謝酵素、薬剤排泄トランスポーターなどの遺伝子多型から適量を算出することが理論的には可能である。一部の抗てんかん薬では患者の体重、併用薬剤、処方予定の抗てんかん薬に関わるCYPの多型、などからクリアランスを想定できるので、その患者の抗てんかん薬の至適容量を計算することができる<ref name=ref19><pubmed>24345815</pubmed></ref>。近い将来、このような個別化治療が臨床で実施可能となり、薬剤選択と投与量調整における時間が短縮する。 | このように症例が持つ遺伝子異常の種類、変異の位置などにより薬剤の選択が可能となり、薬物代謝酵素、薬剤排泄トランスポーターなどの遺伝子多型から適量を算出することが理論的には可能である。一部の抗てんかん薬では患者の体重、併用薬剤、処方予定の抗てんかん薬に関わるCYPの多型、などからクリアランスを想定できるので、その患者の抗てんかん薬の至適容量を計算することができる<ref name=ref19><pubmed>24345815</pubmed></ref>。近い将来、このような個別化治療が臨床で実施可能となり、薬剤選択と投与量調整における時間が短縮する。 | ||
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|+ | |+表4.抗てんかん薬とCYPs(<u>編集部コメント:チトクローム酸化酵素以外も載っているので、「代謝酵素」などとしてよろしいでしょうか?</u>)<br>文献<ref name=ref21 />より一部改変し、引用 | ||
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| style="background-color:#d3d3d3" |抗てんかん薬 | | style="background-color:#d3d3d3" |抗てんかん薬 | ||
| style="background-color:#d3d3d3" | | | style="background-color:#d3d3d3" | | ||
| style="background-color:#d3d3d3" | | | style="background-color:#d3d3d3" |肺性経路(<u>編集部コメント:排泄経路?</u>) | ||
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|カルバマゼピン | |カルバマゼピン | ||
|'''CYP3A4/5''', CYP2D6, CYP2C8, EPHX1 | |'''[[CYP3A4]]/[[CYP3A5|5]]'''(<u>編集部コメント:CYP3A4とCYP3A5は異なった遺伝子によりコードされますが、4/5とスラッシュで区切ってあることにはどのような意味があるのでしょうか?</u>), [[CYP2D6]], [[CYP2C8]], [[EPHX1]] | ||
|[[ | |[[wj:酸化|酸化]] | ||
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|エトサクシミド | |エトサクシミド | ||
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|バルプロ酸 | |バルプロ酸 | ||
|CYP2D6, '''CYP2C9''', '''CYP2C19''', CYP1A2, CYP2B1, CYP2B2, CYP2B4, CYP2E1, CYP4B1, UGT2B1 | |CYP2D6, '''[[CYP2C9]]''', '''[[CYP2C19]]''', [[CYP1A2]], [[CYP2B1]], [[CYP2B2]], [[CYP2B4]], [[CYP2E1]], [[CYP4B1]], [[UGT2B1]] | ||
|酸化(>50%)と[[wikipedia:ja:グルクロン酸|グルクロン酸]]抱合(30-40%) | |酸化(>50%)と[[wikipedia:ja:グルクロン酸|グルクロン酸]]抱合(30-40%) | ||
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|フェノバルビタール | |フェノバルビタール | ||
|'''CYP3A4''', CYP2D6, '''CYP2C9''', '''CYP2C19''', CYP2B1, CYP4A1 | |'''CYP3A4''', CYP2D6, '''CYP2C9''', '''CYP2C19''', CYP2B1, [[CYP4A1]] | ||
|酸化 [[ | |酸化+[[N-グルコシル化]](70%)と腎排泄(25%) | ||
|-| | |-| | ||
|フェニトイン | |フェニトイン | ||
|'''CYP3A4''', CYP2C8, '''CYP2C9''', CYP2C10, '''CYP2C19''' | |'''CYP3A4''', CYP2C8, '''CYP2C9''', [[CYP2C10]], '''CYP2C19''' | ||
|酸化 | |酸化 | ||
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300行目: | 300行目: | ||
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|レベチラセタム | |レベチラセタム | ||
| | |水酸化酵素(<u>編集部コメント:どのhydoraseでしょうか?</u>) | ||
|腎排泄(65%)と[[wikipedia:ja:加水分解|加水分解]](35%) | |腎排泄(65%)と[[wikipedia:ja:加水分解|加水分解]](35%) | ||
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|ラモトリジン | |ラモトリジン | ||
|UGT1A4, UGT2B7 | |[[UGT1A4]], [[UGT2B7]] | ||
|グルクロン酸抱合 | |グルクロン酸抱合 | ||
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316行目: | 316行目: | ||
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|} | |} | ||
(<u>編集部コメント:太字で示されている酵素は何か、CYP、EPH、UGT、hydrolaseとは何かのご説明をお願いいたします</u>) | |||
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