「パーソナリティ障害」の版間の差分

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 DSM-5第3部の代替診断基準の全般的診断基準では、パーソナリティ障害がパーソナリティ機能の障害であることが明快に規定されている。これは、従来の定義と比較すると大きな進歩である。そのパーソナリティ機能とは、表1に示されているように自己機能、対人関係機能であり、さらにそれぞれが2つに分類されている。
 DSM-5第3部の代替診断基準の全般的診断基準では、パーソナリティ障害がパーソナリティ機能の障害であることが明快に規定されている。これは、従来の定義と比較すると大きな進歩である。そのパーソナリティ機能とは、表1に示されているように自己機能、対人関係機能であり、さらにそれぞれが2つに分類されている。


表1. DSM-5代替診断基準で規定されているパーソナリティ機能の4領域
{| class="wikitable"
 
|+表1. DSM-5代替診断基準で規定されているパーソナリティ機能の4領域
|-
|パーソナリティ機能の領域
|説明
|-
|自己機能      同一性<br>          (Identity)
|自己と他者との明瞭な境界をもって唯一の存在としての自己を体験すること;自尊心の安定性と自己評価の正確さ;幅広い感情を体験し制御する能力
|-
|              自己志向性<br>          (Self-direction)
|一貫した有意義な短期および人生の目標の追求;建設的で向社会的な行動規範を利用すること;生産的に内省する能力
|-
|対人関係機能  共感性<br>          (Empathy)
|他者の体験と動機の理解と尊重;異なる見方の容認;自分自身の行動が他者に与える影響の理解
|-
|              親密さ<br>          ((Intimacy)
|他者との関係の深さと持続;親密さに対する欲求および適応力;対人行動に反映される配慮の相互性
|-
}}


 DSM-5第3部の代替診断基準では、これらのパーソナリティ機能の4領域の2つ以上に中等度以上の障害があることがパーソナリティ障害の診断の条件とされている。
 DSM-5第3部の代替診断基準では、これらのパーソナリティ機能の4領域の2つ以上に中等度以上の障害があることがパーソナリティ障害の診断の条件とされている。

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