「グルタミン酸」の版間の差分

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<font size="+1">[http://researchmap.jp/2rikenbsi/?lang=japanese 林 康紀]</font><br>
<font size="+1">[http://researchmap.jp/2rikenbsi/?lang=japanese 林 康紀]</font><br>
''京都大学大学院医学研究科 システム神経薬理学分野''<br>
''京都大学大学院医学研究科 システム神経薬理学分野''<br>
DOI:<selfdoi />  原稿受付日:2013年2月5日 原稿完成日:201X年X月X日<br>
DOI:<selfdoi />  原稿受付日:2013年2月5日 原稿完成日:2018年1月2日<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/wadancnp 和田 圭司](国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)<br>
担当編集委員:[http://researchmap.jp/wadancnp 和田 圭司](国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)<br>
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 麻酔薬として開発された[[フェンサイクリジン]](俗に[[エンジェルダスト]]とも呼ばれる)が統合失調症の症状にた幻覚などを示す事が知られていた。その後、フェンサイクリジンがNMDA型グルタミン酸受容体の[[非拮抗型阻害剤]]である事が示され、グルタミン酸受容体伝達の低下が統合失調症を起こすのではないかと示唆された<ref><pubmed> 2828962 </pubmed></ref>。実際に死後脳ではグルタミン酸受容体の発現が低下している事が報告されている<ref><pubmed> 10719155 </pubmed></ref><ref><pubmed>12559388</pubmed></ref>。また、NR1サブユニットの発現を低下させたマウスでは社会性の低下など統合失調症様症状が出る事が知られている<ref><pubmed> 10481908 </pubmed></ref>。現在、コアゴニストを用いてNMDA型受容体の機能を増強する事で統合失調症の症状が改善しないかが試みられている。
 麻酔薬として開発された[[フェンサイクリジン]](俗に[[エンジェルダスト]]とも呼ばれる)が統合失調症の症状にた幻覚などを示す事が知られていた。その後、フェンサイクリジンがNMDA型グルタミン酸受容体の[[非拮抗型阻害剤]]である事が示され、グルタミン酸受容体伝達の低下が統合失調症を起こすのではないかと示唆された<ref><pubmed> 2828962 </pubmed></ref>。実際に死後脳ではグルタミン酸受容体の発現が低下している事が報告されている<ref><pubmed> 10719155 </pubmed></ref><ref><pubmed>12559388</pubmed></ref>。また、NR1サブユニットの発現を低下させたマウスでは社会性の低下など統合失調症様症状が出る事が知られている<ref><pubmed> 10481908 </pubmed></ref>。現在、コアゴニストを用いてNMDA型受容体の機能を増強する事で統合失調症の症状が改善しないかが試みられている。


 ''詳細は[[グルタミン酸仮説(統合失調症の)]]の項目参照。''
 ''詳細は[[グルタミン酸仮説(統合失調症)]]の項目参照。''


==関連項目==
==関連項目==
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*[[AMPA型グルタミン酸受容体]]
*[[AMPA型グルタミン酸受容体]]
*[[代謝活性型グルタミン酸受容体]]
*[[代謝活性型グルタミン酸受容体]]
*[[グルタミン酸仮説(統合失調症の)]]
*[[グルタミン酸仮説(統合失調症)]]


== 参考文献 ==
== 参考文献 ==


<references />
<references />

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