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電流源密度推定法とは、脳内の多点から細胞外記録された局所場電位(local field potential, LFP)信号を用いて、脳内の電流源の分布を推定する手法である。 | 電流源密度推定法とは、脳内の多点から細胞外記録された局所場電位(local field potential, LFP)信号を用いて、脳内の電流源の分布を推定する手法である。 | ||
細胞外空間における電流源は、神経細胞の膜電流に由来して発生する。 | 細胞外空間における電流源は、神経細胞の膜電流に由来して発生する。 | ||
膜電流の変化を引き起こす生理学過程は多数考えられるが、後述のように、それらのうちLFP信号に反映されるのは、主に興奮性シナプス後電位(excitatory | 膜電流の変化を引き起こす生理学過程は多数考えられるが、後述のように、それらのうちLFP信号に反映されるのは、主に興奮性シナプス後電位(excitatory post-synaptic potential, EPSP)により誘起される膜電流である。 | ||
post-synaptic potential, EPSP)により誘起される膜電流である。 | |||
よって、本稿に記述する手法により推定される電流源分布は、主に興奮性シナプス活動の空間分布を反映すると考えられている。 | よって、本稿に記述する手法により推定される電流源分布は、主に興奮性シナプス活動の空間分布を反映すると考えられている。 | ||
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式(3) | 式(3) | ||
すなわち、膜電流は膜電位の瞬間的な値(抵抗性成分:右辺第1項)と変化率(容量性成分:右辺第2項)によって決まる。 | すなわち、膜電流は膜電位の瞬間的な値(抵抗性成分:右辺第1項)と変化率(容量性成分:右辺第2項)によって決まる。 | ||
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Mitzdorf (1985) Physiological Reviews 65(10):37-100 | Mitzdorf (1985) Physiological Reviews 65(10):37-100 | ||
Pettersen (2006) Journal of Neuroscience Methods 154(1-2):116-33 | Pettersen (2006) Journal of Neuroscience Methods 154(1-2):116-33 | ||
Potworowski (2012) Neural Computation 24(2):541-75 | Potworowski (2012) Neural Computation 24(2):541-75 |
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