「産褥期精神障害」の版間の差分

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(ページの作成:「Postpartum mental disorders(Puerperal mental disorders)<br>  産褥期精神障害は、出産後の産婦にみられる精神障害であり、a.マタニティ...」)
 
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<br><u>d. 産褥期精神病</u><br>出産後、数週間経過した後に突如発症する。新生児に対する妄想や不安を訴え、幻聴、幻覚、幻視、興奮、錯乱などをきたす。自殺は少ないが、殺児念慮を持つ事がある。  
<br><u>d. 産褥期精神病</u><br>出産後、数週間経過した後に突如発症する。新生児に対する妄想や不安を訴え、幻聴、幻覚、幻視、興奮、錯乱などをきたす。自殺は少ないが、殺児念慮を持つ事がある。  


<br>'''・疫学'''<br>妊娠・出産の時期は身体的・心理社会的な負担が大きく、7人に1人が妊娠期から産後にうつ病を経験すると言われている&lt;ref&gt;&lt;pubmed&gt;17898342&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;。マタニティブルーズの発症頻度は、欧米で30-60%&lt;ref&gt;&lt;pubmed&gt;1805821&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;、日本では15-35%&lt;ref name=ref2/&gt;&lt;ref name=ref14&gt;&lt;pubmed&gt;1513931&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;であり、欧米に比べ我が国のマタニティブルーズの発症頻度は比較的低いとされている。産褥期うつ病の発症頻度は10-15%である&lt;ref name=ref2/&gt;。産褥期精神病の発症頻度は0.1-0.2%であり、産褥期うつ病やマタニティーブルーズと比較すると比較的稀である。<br>また、妊娠中から産後まで継続的に抑うつ状態の経過を観察したコホート研究により、妊産婦のうち約7%が妊娠中から産後にかけて継続的に抑うつ状態を呈していることも報告されている&lt;ref name=ref2/&gt;。  
<br>'''・疫学'''<br>妊娠・出産の時期は身体的・心理社会的な負担が大きく、7人に1人が妊娠期から産後にうつ病を経験すると言われている&lt;ref&gt;&lt;pubmed&gt;17898342&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;。マタニティブルーズの発症頻度は、欧米で30-60%&lt;ref&gt;&lt;pubmed&gt;1805821&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;、日本では15-35%&lt;ref name=ref2/&gt;&lt;ref name=ref14&gt;&lt;pubmed&gt;1513931&lt;/pubmed&gt;&lt;/ref&gt;であり、欧米に比べ我が国のマタニティブルーズの発症頻度は比較的低いとされている。産褥期うつ病の発症頻度は10-15%である&lt;ref name=ref2/&gt;。産褥期精神病の発症頻度は0.1-0.2%であり、産褥期うつ病やマタニティーブルーズと比較すると比較的稀である。<br>また、妊娠中から産後まで継続的に抑うつ状態の経過を観察したコホート研究により、妊産婦のうち約7%が妊娠中から産後にかけて継続的に抑うつ状態を呈していることも報告されている&lt;ref name=ref2/&gt;。  
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