「塩素チャネル」の版間の差分

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== ClC塩素チャネル  ==
== ClC塩素チャネル  ==
 
{{Pfam_box
| Symbol = Voltage_CLC
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| image =1ots opm.gif
| width =250
| caption =''E. coli''由来塩素チャネルの構造
| Pfam= PF00654
| InterPro= IPR014743
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| Prosite =
| SCOP = 1kpl
| TCDB =  1.A.11
| OPM family= 10
| OPM protein= 1ots
| CDD = cd00400
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}}
 塩素チャネルとして最初に[[wikipedia:ja:シビレエイ|シビレエイ]](学名 [[wikipedia:Torpedo marmorata|''Torpedo marmorata'']])の[[wikipedia:ja:発電器官|発電器官]]からクローニングされた遺伝子ファミリーに属するものである<ref name="ref1"><pubmed>18307107</pubmed></ref>。[[wikipedia:ja:哺乳類|哺乳類]]では9種類知られており、そのうち神経系に発現が知られているのは主にClC-2、-3、-4、-6、-7である。ClC-2は主に形質膜に分布して電位感受性塩素チャネルとして機能し、その他のClC-3、-4、-6、-7は主に細胞内小胞膜に分布し、チャネルというよりは、むしろ[[Cl-/H+-交換輸送体|Cl<sup>-</sup>/H<sup>+</sup>-交換輸送体]]として機能すると考えられている。  
 塩素チャネルとして最初に[[wikipedia:ja:シビレエイ|シビレエイ]](学名 [[wikipedia:Torpedo marmorata|''Torpedo marmorata'']])の[[wikipedia:ja:発電器官|発電器官]]からクローニングされた遺伝子ファミリーに属するものである<ref name="ref1"><pubmed>18307107</pubmed></ref>。[[wikipedia:ja:哺乳類|哺乳類]]では9種類知られており、そのうち神経系に発現が知られているのは主にClC-2、-3、-4、-6、-7である。ClC-2は主に形質膜に分布して電位感受性塩素チャネルとして機能し、その他のClC-3、-4、-6、-7は主に細胞内小胞膜に分布し、チャネルというよりは、むしろ[[Cl-/H+-交換輸送体|Cl<sup>-</sup>/H<sup>+</sup>-交換輸送体]]として機能すると考えられている。  


=== 構造  ===
=== 構造  ===
[[Image:ClC.JPG|thumb|right|350px|'''図1.ClCチャネル'''<br> 1つのサブユニットはA~Rの18のセグメントに分けられる。細胞質側にN末端とC末端があり、C末端側に2つのCBSドメインを持つ(<ref name=ref8><pubmed>19153558</pubmed></ref>より転載)。]]
[[Image:ClC.JPG|thumb|right|350px|'''図1.ClCチャネル'''<br> 1つのサブユニットはA~Rの18のセグメントに分けられる。細胞質側にN末端とC末端があり、C末端側に2つのCBSドメインを持つ(<ref name=ref8><pubmed>19153558</pubmed></ref>より転載)。]]