「ニューロリギン」の版間の差分

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 また、ニューロリギンは接着相手であるプレシナプスの[[グルタミン酸]]作動性神経と[[GABA]]作動性神経への分化を誘導する<ref name=ref2 />。
 また、ニューロリギンは接着相手であるプレシナプスの[[グルタミン酸]]作動性神経と[[GABA]]作動性神経への分化を誘導する<ref name=ref2 />。


 ニューロリギンのそれぞれの[[knockoutマウス]]は生存可能であり、繁殖能力を有するが、NLGN1; NLGN2;NLGN3 triple knockoutマウスは呼吸器障害が原因となり、生後すぐに死亡する。これらの[[マウス]]のシナプスの形態は正常のようであるが、シナプス伝達能が低下している。これらのマウスではGABA作動性/グリシン作動性神経シナプスでの[[誘発伝達]]の[[失敗率]]が正常マウスと比較して十倍以上高い。一方、グルタミン酸作動性神経においてはこのような変化がない。足場タンパク質であるgephyrinやPSD95のクラスタリングの変化は認められていないが、[[GABA<sub>A</sub>受容体|GABAA受容体]]のポストシナプスでのクラスタリングが誘発伝達失敗率上昇の一因のようである<ref name=ref2 />。
 ニューロリギンのそれぞれの[[knockoutマウス]]は生存可能であり、繁殖能力を有するが、NLGN1; NLGN2;NLGN3 triple knockoutマウスは呼吸器障害が原因となり、生後すぐに死亡する。これらの[[マウス]]のシナプスの形態は正常のようであるが、シナプス伝達能が低下している。これらのマウスではGABA作動性/グリシン作動性神経シナプスでの[[誘発伝達]]の[[失敗率]]が正常マウスと比較して十倍以上高い。一方、グルタミン酸作動性神経においてはこのような変化がない。足場タンパク質であるgephyrinやPSD95のクラスタリングの変化は認められていないが、[[GABAA受容体|GABA<sub>A</sub>受容体]]のポストシナプスでのクラスタリングが誘発伝達失敗率上昇の一因のようである<ref name=ref2 />。


===血管===
===血管===