「NCAM」の版間の差分

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==構造==
==構造==
[[image:ncam1.png|thumb|350px|図1.]]
[[image:ncam1.jpg|thumb|350px|図1.]]
[[image:ncam2.jpg|thumb|350px|図2.]]


 NCAMの細胞外領域は、5つの免疫グロブリンC2サブセットと2つのフィブロネクチンタイプIII様領域(RGD配列はない)からなっている(図1)(Goridis and Brunet, 1992)。分子量140、180 kDaのアイソフォームでは細胎内領域があるが、120 kDa分子のC末端は[[細胞膜]]表面のグリコシルフォスファチジルイノシトール(glycosylphosphatidyl inositol;GPI)と結合している。5番目のC2ドメインには,N−グルコシド結合により,2カ所でポリシアル酸(2-8-1inked N-acetylneuraminic acid, PSA)が結合している(Kiss and Rougon, 1997, Rutishauser, 2008, Schnaar et al., 2014)。ポリシアル化されたNCAMはPSA—NCAMと呼ばれる。NCAMをポリシアル化する酵素としては、2つのalpha 2,8 syalyltransferase (ST8) が知られていて、それぞれST8SiaII(STX)・ST8SiaIV(PST-1)と呼ばれている(Schnaar et al., 2014)。140/180 kDa-NCAM の3番目のC2領域には,HNK-1/L2エピトープが存在する。挿入配列のMSD(muscle spedfic domain)にはO-グリコシド結合型糖鎖が結合している(Cunningham et al., 1987)。
 NCAMの細胞外領域は、5つの免疫グロブリンC2サブセットと2つのフィブロネクチンタイプIII様領域(RGD配列はない)からなっている(図1)(Goridis and Brunet, 1992)。分子量140、180 kDaのアイソフォームでは細胎内領域があるが、120 kDa分子のC末端は[[細胞膜]]表面のグリコシルフォスファチジルイノシトール(glycosylphosphatidyl inositol;GPI)と結合している。5番目のC2ドメインには,N−グルコシド結合により,2カ所でポリシアル酸(2-8-1inked N-acetylneuraminic acid, PSA)が結合している(Kiss and Rougon, 1997, Rutishauser, 2008, Schnaar et al., 2014)。ポリシアル化されたNCAMはPSA—NCAMと呼ばれる。NCAMをポリシアル化する酵素としては、2つのalpha 2,8 syalyltransferase (ST8) が知られていて、それぞれST8SiaII(STX)・ST8SiaIV(PST-1)と呼ばれている(Schnaar et al., 2014)。140/180 kDa-NCAM の3番目のC2領域には,HNK-1/L2エピトープが存在する。挿入配列のMSD(muscle spedfic domain)にはO-グリコシド結合型糖鎖が結合している(Cunningham et al., 1987)。

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