「てんかん」の版間の差分

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===全般発作===
===全般発作===
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 発症年齢によるてんかん症候群と関連病態の分類(2006)を表3に示す。表のように、発症年齢によるてんかん症候群の分類は診断する際に参考になり、発症年齢の聴取は極めて重要である。
 発症年齢によるてんかん症候群と関連病態の分類(2006)を表3に示す。表のように、発症年齢によるてんかん症候群の分類は診断する際に参考になり、発症年齢の聴取は極めて重要である。


{| class="wikitable"
|+表2.2006年の発作型の国際分類
|-
| style="background-color:#d3d3d3" |自己終息性てんかん発作
|-
| Ⅰ.全般性起始<br>
 A.強直もしくは間代性症状を有する発作
#強直間代発作
#間代発作
#強直発作
 B.欠神発作
#定型欠神発作
#非定型欠神発作
#ミオクロニー欠神発作
 C.ミオクロニー発作型
#ミオクロニー発作
#ミオクロニー失立発作
#眼瞼ミオクロニー
 D.てんかん性スパズム
 E.脱力発作
Ⅱ.焦点性(部分性起始)
 A.局所
#新皮質<br> a.局所内伝播なし<br>   焦点性間代発作<br>   焦点性ミオクロニー発作<br>   抑制性運動発作<br>   要素性症状を持った焦点性感覚発作<br>   失語症発作<br> b.局所内伝播あり<br>   ジャクソンマーチ発作<br>   焦点性(非対称性)強直発作<br>   経験症状を伴う焦点性感覚発作
#海馬、海馬傍回
 B.同側への伝播
#新皮質領域(半側間代発作を含む)
#辺縁系領域(笑い発作を含む)
 C.対側への伝播
#新皮質領域
#辺縁系領域
 D.二次性全般化
#強直間代発作
#欠神発作
#てんかん性スパズム
Ⅲ.新生児発作
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| style="background-color:#d3d3d3" |てんかん重積状態
|-
|Ⅰ.持続性部分てんかん<br>
Ⅱ.補足運動野てんかん重積状態<br>
Ⅲ.持続性前兆<br>
Ⅳ.認知障害性焦点性てんかん重積状態<br>
Ⅴ.強直間代てんかん重積状態<br>
Ⅵ.欠神てんかん重積状態<br>
Ⅶ.ミオクロニーてんかん重積状態<br>
Ⅷ.強直てんかん重積状態<br>
Ⅸ.微細てんかん重積状態<br>
|-
|
{| class="wikitable"
|+表3.てんかん発作型国際分類(1981年)
|-
| style="background-color:#d3d3d3" |部分発作(焦点性、局在性発作)
| style="background-color:#d3d3d3" |全般発作
|-
===診断===
===診断===
 てんかんの診断に脳波検査は欠かせない。同じパターンを示す発作の確認と発作間歇期に発作波(棘⋯徐波結合、鋭波―徐破結合、棘波、鋭波、徐波の群発など、が記録されるとてんかんと考えられるが、てんかんであっても脳波異常が記録されないときもあるため、発作症状からてんかんが疑われる場合には時間をおいて繰り返し、脳波を記録する必要がある。24時間連続して記録するビデオ脳波同時記録は服薬をしない状態で記録するため、発作時脳波を記録できる可能性が高く、鑑別診断の有力な手段である。
 てんかんの診断に脳波検査は欠かせない。同じパターンを示す発作の確認と発作間歇期に発作波(棘⋯徐波結合、鋭波―徐破結合、棘波、鋭波、徐波の群発など、が記録されるとてんかんと考えられるが、てんかんであっても脳波異常が記録されないときもあるため、発作症状からてんかんが疑われる場合には時間をおいて繰り返し、脳波を記録する必要がある。24時間連続して記録するビデオ脳波同時記録は服薬をしない状態で記録するため、発作時脳波を記録できる可能性が高く、鑑別診断の有力な手段である。

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