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| ''WIREs Membr Transp Signal'' 2012, 1:675–683 | | ''WIREs Membr Transp Signal'' 2012, 1:675–683 |
| </ref>[18]。このような違いにより、桿体と錐体の応答特性は異なってくると考えられる。 | | </ref>[18]。このような違いにより、桿体と錐体の応答特性は異なってくると考えられる。 |
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| ==色覚と視細胞==
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| 視細胞が吸収する光の波長は、その視細胞が持つ視物質の種類によって決まる。多くの生物では、桿体はすべて同一の視物質([[ロドプシン]]、500 nmの光を最もよく吸収する)しか発現していない。このため、暗いところで桿体を用いて物を見ているときには、光の波長を識別することはできず、色を感じることが出来ない。
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| これに対して、錐体には、異なる波長の光に選択的に応答する複数の種類が存在する。たとえば、ヒトでは、赤、緑、青の波長の光に対して選択的に応答する錐体が存在する。それぞれの錐体には、それぞれの色の波長の光をもっともよく吸収する視物質が発現している。明るい光環境下では、この3種類の錐体を使って光の波長を弁別することができる([[三色型色覚]])。
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| なお、哺乳類以外の脊椎動物では、4種類の錐体をもつ[[四色型色覚]]が一般的である。また、桿体にも波長感受性の異なる複数の種類が存在する場合があり、この場合は暗いところでも波長識別ができると考えられている。
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| ==無脊椎動物の視細胞== | | ==無脊椎動物の視細胞== |