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=== 代謝内分泌系症状 === | === 代謝内分泌系症状 === | ||
代謝系副作用として、食欲亢進、体重増加、[[ | 代謝系副作用として、食欲亢進、体重増加、[[wj:高血糖|高血糖]](耐糖能異常)、[[wj:脂質異常症|脂質異常症]]、[[wj:II型糖尿病|II型糖尿病]]が問題となる。食欲増加には、H<sub>1</sub>受容体や5-HT<sub>2C</sub>受容体の遮断作用の関与が推定されている。清涼飲料水の多飲や過食後、著しい高血糖から[[wj:糖尿病性ケトアシドーシス|糖尿病性ケトアシドーシス]](ketoacidosis)や[[wj:糖尿病性昏睡|糖尿病性昏睡]]など重篤な副作用が生じることがある。第2世代抗精神病薬の中では、クロザピンやオランザピンが代謝系副作用の頻度が高い。 内分泌系副作用としては高プロラクチン血症が代表的であり、それに起因する[[wj:乳|乳汁]]分泌、[[wj:無月経|無月経]]、[[wj:女性化乳房|女性化乳房]]、[[wj:性欲|性欲]]減退、[[wj:勃起障害|勃起障害]]や[[wj:射精障害|射精障害]]などの性機能障害がある。下垂体のD<sub>2</sub>受容体の遮断作用に基づくとされ、リスペリドンやパリペリドンを除く第2世代抗精神病薬は、通常の用量下では高プロラクチン血症を来たしにくい。 抗精神病薬を長期服用している患者には、病的な多飲水を原因とする[[低Na血症]]を認める場合がある。[[抗利尿ホルモン]]不適合分泌症候群が生じていることもあり、さらに低Na血症が進行すると、水中毒に至り意識障害やけいれんに至る。 | ||
=== その他の副作用 === | === その他の副作用 === |