「脚橋被蓋核」の版間の差分

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#自発的な律動的発火活動を示す細胞群である<ref name="ref18"><pubmed> 8842892 </pubmed></ref><ref name="ref20"><pubmed> 9153657 </pubmed></ref><ref name="ref21"><pubmed> 9219969 </pubmed></ref>。  
#自発的な律動的発火活動を示す細胞群である<ref name="ref18"><pubmed> 8842892 </pubmed></ref><ref name="ref20"><pubmed> 9153657 </pubmed></ref><ref name="ref21"><pubmed> 9219969 </pubmed></ref>。  


 前者はほぼすべてが非コリン細胞、後者の3分の2がコリン細胞である。また後者の細胞はスパイク幅の狭い細胞と幅の広い細胞の2つのサブタイプから構成される。スパイク幅の狭い細胞は発火頻度が高く(8-20Hz)、小、中型の[[細胞体]]を持ち、PPNにほぼ均等に分布する。スパイク幅の広い細胞は発火頻度が低く(3-10Hz)、大型の細胞体を持ち、PPNの尾側部に位置する。コリン細胞の平均自発発射頻度は約10Hzである。さらに、PPN細胞のコリン細胞、非コリン細胞共に、1)視床・視蓋前野・上丘方向への上行性投射、2)基底核特に黒質緻密部・[[視床下核]]方向への吻側性投射、3)中脳・橋網様体への下行性投射を持つことが知られている。また、基底核領域や視床方向へ投射する細胞はPPNの吻側部に、視蓋領域,中脳・橋網様体へ投射する細胞は尾側部に分布する傾向がある。このことはPPNが伝達物質・発火様式・線維投射などの異なる複数の細胞群、つまり、複数の機能的単位から構成されていることを示している。
 前者はほぼすべてが非コリン細胞、後者の3分の2がコリン細胞である。また後者の細胞はスパイク幅の狭い細胞と幅の広い細胞の2つのサブタイプから構成される。
 
 スパイク幅の狭い細胞は発火頻度が高く(8-20Hz)、小、中型の[[細胞体]]を持ち、PPNにほぼ均等に分布する。
 
 スパイク幅の広い細胞は発火頻度が低く(3-10Hz)、大型の細胞体を持ち、PPNの尾側部に位置する。コリン細胞の平均自発発射頻度は約10Hzである。
 
 さらに、PPN細胞のコリン細胞、非コリン細胞共に、
 
#視床・視蓋前野・上丘方向への上行性投射
#基底核特に黒質緻密部・[[視床下核]]方向への吻側性投射
#中脳・橋網様体への下行性投射
 
 を持つことが知られている。
 
 また、基底核領域や視床方向へ投射する細胞はPPNの吻側部に、視蓋領域,中脳・橋網様体へ投射する細胞は尾側部に分布する傾向がある。このことはPPNが伝達物質・発火様式・線維投射などの異なる複数の細胞群、つまり、複数の機能的単位から構成されていることを示している。


==機能==
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