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== 構造 == | == 構造 == | ||
オレキシンAは33アミノ酸からなり、分子内に2対の[[wikipedia:ja:ジスルフィド結合|ジスルフィド結合]]を有する。N末端は[[wikipedia:ja:ピログルタミン酸|ピログルタミン酸]]、C末端は[[wikipedia:ja:アミド化|アミド化]]されており、きわめて安定な構造をもっている。従って脳内での半減期も作用時間も神経ペプチドとしては例外的に長い。一方、オレキシンBは28アミノ酸残基の直線状のペプチドである。これら二つのペプチドは共通の前駆体(プレプロオレキシン:prepro-orexin)から[[プロホルモン変換酵素]] | オレキシンAは33アミノ酸からなり、分子内に2対の[[wikipedia:ja:ジスルフィド結合|ジスルフィド結合]]を有する。N末端は[[wikipedia:ja:ピログルタミン酸|ピログルタミン酸]]、C末端は[[wikipedia:ja:アミド化|アミド化]]されており、きわめて安定な構造をもっている。従って脳内での半減期も作用時間も神経ペプチドとしては例外的に長い。一方、オレキシンBは28アミノ酸残基の直線状のペプチドである。これら二つのペプチドは共通の前駆体(プレプロオレキシン:prepro-orexin)から[[プロホルモン変換酵素]]によって生成されると考えられる。これらは二つのGタンパク質共役型受容体、[[オレキシン1受容体]](OX1R)および[[オレキシン2受容体]](OX2R)に作用する<ref name=ref1 />。 | ||
== サブファミリー == | == サブファミリー == | ||
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オレキシンA (orexin A)とオレキシンB(orexin B)の二つのイソペプチドが存在する。Orexin Aはhypocretin-1、orexin-Bはhypocretin-2に相当する。 | オレキシンA (orexin A)とオレキシンB(orexin B)の二つのイソペプチドが存在する。Orexin Aはhypocretin-1、orexin-Bはhypocretin-2に相当する。 | ||
{|style="float:right; width:215px; border: 1px solid darkgray;" | |||
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{| class="wikitable" | |||
|+表 オレキシンならびにその受容体の発現パタン | |||
| align="center" |'''名称''' ||align="center" |'''発現''' | |||
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| オレキシン前駆体 || [http://mouse.brain-map.org/experiment/show/79913316 Hcrt] | |||
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| オレキシン1受容体 || [http://mouse.brain-map.org/experiment/show/79360237 Hcrtr1] | |||
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| オレキシン2受容体 || [http://mouse.brain-map.org/experiment/show/81790692 Hcrtr2] | |||
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|遺伝子名はAllen Brain Atlasの[[in situハイブリダイゼーション|''in situ''ハイブリダイゼーション]]データーへのリンク | |||
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== 発現(組織分布、細胞内分布) == | == 発現(組織分布、細胞内分布) == | ||