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ムスカリン受容体刺激は細胞内Ca2+濃度上昇をもたらす。メカニズムとしては、IP<sub>3</sub>を介して[[小胞体]]からCa<sup>2+</sup>が放出されること、PLCの下流の何らかのシグナルにより活性化された非選択性陽イオンチャネルを介してCa<sup>2+</sup>が流入すること、脱分極により活性化された[[電位依存性Ca2+チャネル|電位依存性Ca<sup>2+</sup>チャネル]]を介してCa<sup>2+</sup>が流入すること、などが関与しうる。[[樹状突起]]のムスカリン受容体を局所的に短時間刺激すると、Ca<sup>2+</sup>濃度上昇の波が[[細胞体]]に向かって伝播するのがみられる。このCa<sup>2+</sup> waveにおいてはIP<sub>3</sub>受容体を介するCa<sup>2+</sup>放出が重要な役割を担っている。 | ムスカリン受容体刺激は細胞内Ca2+濃度上昇をもたらす。メカニズムとしては、IP<sub>3</sub>を介して[[小胞体]]からCa<sup>2+</sup>が放出されること、PLCの下流の何らかのシグナルにより活性化された非選択性陽イオンチャネルを介してCa<sup>2+</sup>が流入すること、脱分極により活性化された[[電位依存性Ca2+チャネル|電位依存性Ca<sup>2+</sup>チャネル]]を介してCa<sup>2+</sup>が流入すること、などが関与しうる。[[樹状突起]]のムスカリン受容体を局所的に短時間刺激すると、Ca<sup>2+</sup>濃度上昇の波が[[細胞体]]に向かって伝播するのがみられる。このCa<sup>2+</sup> waveにおいてはIP<sub>3</sub>受容体を介するCa<sup>2+</sup>放出が重要な役割を担っている。 | ||
=== | === NMDA受容体に及ぼす影響 === | ||
[[NMDA型グルタミン酸受容体]]は[[シナプス可塑性]]の誘導において重要な役割を担っている。ムスカリン受容体刺激はNMDA受容体のチャネル機能に影響を及ぼす。主たる作用は促進作用であるが、条件によっては抑制作用もみられる。促進作用についてはPKC、抑制作用については[[カルモジュリン]]の関与が報告されている。 | [[NMDA型グルタミン酸受容体]]は[[シナプス可塑性]]の誘導において重要な役割を担っている。ムスカリン受容体刺激はNMDA受容体のチャネル機能に影響を及ぼす。主たる作用は促進作用であるが、条件によっては抑制作用もみられる。促進作用についてはPKC、抑制作用については[[カルモジュリン]]の関与が報告されている。 |