「FM1-43」の版間の差分

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3 バイト除去 、 2013年4月26日 (金)
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 次に、リサイクリングプールを染めた小胞に刺激を与えると、シナプス小胞は細胞膜と融合し、
 次に、リサイクリングプールを染めた小胞に刺激を与えると、シナプス小胞は細胞膜と融合し、
== FM1-43が細胞外液へ拡散することにより神経終末の蛍光は減弱する脱染色(destaining 図3右)。このdestainingの時間経過は、小胞の開口放出確率が大きい程速い。定量的には、RRPにある小胞の数を  
== FM1-43が細胞外液へ拡散することにより神経終末の蛍光は減弱する脱染色(destaining 図3右)。このdestainingの時間経過は、小胞の開口放出確率が大きい程速い。定量的には、RRPにある小胞の数を  
[RRP]、その放出確率をPvとすると、一回の刺激で放出される小胞の数は平均<math>¥[RRP] ¥times ¥Pv</math>となる。一方、TRPにある小胞の数を[TRP]、一回の刺激によるTRPの蛍光の減弱率をkとすると、一回の刺激で放出される小胞の数は[TRP]*kとなる。よって、[RRP]*Pv = [TRP]*k となり、これからPv=k*[RRP]/[TRP] という関係式が得られ、終末ごとにRRPにある小胞の放出確率を求めることができる <ref><pubmed>23049481 </pubmed></ref>。<math>Pr=1-(1-Pv)^[RRP]ここに数式を挿入</math>
[RRP]、その放出確率をPvとすると、一回の刺激で放出される小胞の数は平均<math>[RRP] ¥times Pv</math>となる。一方、TRPにある小胞の数を[TRP]、一回の刺激によるTRPの蛍光の減弱率をkとすると、一回の刺激で放出される小胞の数は[TRP]*kとなる。よって、[RRP]*Pv = [TRP]*k となり、これからPv=k*[RRP]/[TRP] という関係式が得られ、終末ごとにRRPにある小胞の放出確率を求めることができる <ref><pubmed>23049481 </pubmed></ref>。<math>Pr=1-(1-Pv)^{[RRP]}ここに数式を挿入</math>


 FM1-43によって染めることができるリサイクリングプールの小胞は、電子顕微鏡的に終末に存在する小胞の15-20%である<ref><pubmed> 15044806 </pubmed></ref>。 この電子顕微鏡的に同定されるリサイクリングされ難いシナプス小胞の群をreserve pool 或いは resting poolと言う。このプールの小胞もゆっくりとしたリサイクリングに関係していることが他の方法によって明らかとなっている<ref><pubmed>21835344 </pubmed></ref>。
 FM1-43によって染めることができるリサイクリングプールの小胞は、電子顕微鏡的に終末に存在する小胞の15-20%である<ref><pubmed> 15044806 </pubmed></ref>。 この電子顕微鏡的に同定されるリサイクリングされ難いシナプス小胞の群をreserve pool 或いは resting poolと言う。このプールの小胞もゆっくりとしたリサイクリングに関係していることが他の方法によって明らかとなっている<ref><pubmed>21835344 </pubmed></ref>。
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==== シナプス小胞の動態の解析  ====
==== シナプス小胞の動態の解析  ====


 開口放出した顆粒は[[Active zone]]の周辺から内部に取り込まれ([[エンドサイトーシス]])、再び放出可能となる([[リサイクル]])。このリサイクルにかかる時間は、[[海馬]]培養標本では 20-30秒、神経筋接合部では 60秒と見積もられた。そこで[[Recycling pool]](= RRP + Reserve pool)の測定は、RRP 測定時よりも長い時間電気刺激を与え、色素をロードする事により達成できる(例 10Hz 900 発)。リサイクルされた小胞は、元来小胞があった領域のほぼ全域に拡散し、core(中央部)への拡散のみが軽度に少なかった。また、リサイクルした小胞は、初めて刺激を受けたプール同様の放出確率を持つことが報告された<ref><pubmed> 1553547 </pubmed></ref> 。  
 開口放出した顆粒は[[Active zone]]の周辺から内部に取り込まれ([[エンドサイトーシス]])、再び放出可能となる([[リサイクル]])。このリサイクルにかかる時間は、[[海馬]]培養標本では 20-30秒、神経筋接合部では 60秒と見積もられた。そこで[[Recycling pool]](= RRP + Reserve pool)の測定は、RRP 測定時よりも長い時間電気刺激を与え、色素をロードする事により達成できる(例 10Hz 900 発)。リサイクルされた小胞は、元来小胞があった領域のほぼ全域に拡散し、core(中央部)への拡散のみが軽度に少なかった。また、リサイクルした小胞は、初めて刺激を受けたプール同様の放出確率を持つことが報告された<ref><pubmed> 1553547 </pubmed></ref> 。


=== 膜融合様式の解析  ===
=== 膜融合様式の解析  ===

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