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Yasunorimori (トーク | 投稿記録) 細編集の要約なし |
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''University of Bristol, UK''<br> | ''University of Bristol, UK''<br> | ||
<font size="+1">[http://researchmap.jp/read0210534 福田 光則]</font><br> | <font size="+1">[http://researchmap.jp/read0210534 福田 光則]</font><br> | ||
''東北大学 大学院生命科学研究科 生命機能科学専攻 | ''東北大学 大学院生命科学研究科 生命機能科学専攻''<br> | ||
DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年5月9日 原稿完成日:2013年8月X日<br> | DOI XXXX/XXXX 原稿受付日:2012年5月9日 原稿完成日:2013年8月X日<br> | ||
担当編集委員:[http://researchmap.jp/2rikenbsi 林 康紀](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | 担当編集委員:[http://researchmap.jp/2rikenbsi 林 康紀](独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センター)<br> | ||
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==シナプトタグミンとは== | ==シナプトタグミンとは== | ||
[[image:シナプトタグミン図1.jpg|thumb|300px|'''図1 神経伝達物質の放出を司るカルシウムセンサー'''<br> | [[image:シナプトタグミン図1.jpg|thumb|300px|'''図1 神経伝達物質の放出を司るカルシウムセンサー'''<br>神経伝達物質の放出は、シナプス小胞が細胞膜の近傍まで運ばれるトランスロケーションのステップ、標的となる膜に結合するドッキングのステップ、準備期間としてのプライミングのステップ、そして、融合のステップより構成されている(これらのステップを総称してエクソサイトーシスと呼ぶ)。融合した小胞はエンドサイトーシスにより細胞内に回収され、再利用される(リサイクリングのステップ)。融合のステップは細胞内カルシウム濃度の上昇に伴って起こることから、何らかのカルシウムセンサーの存在が提唱されている。]] | ||
[[神経細胞]]間の情報伝達は、主に[[シナプス]]部における神経伝達物質のやり取りによって行われている。神経伝達物質は[[シナプス前部]]に存在するシナプス小胞に貯蔵されており、開口放出によって[[シナプス間隙]]へと放出される。この開口放出機構は、小胞の[[シナプス前]]部膜付近への移動(トランスロケーション:translocation)、[[細胞膜]]との繋留/接着(テザリング/ドッキング:tethering/docking)、[[プライミング]]と呼ばれる融合可能な状態への準備(priming)を経て、小胞膜と細胞膜の融合(fusion)に至る一連の過程から構成されている(図1)。開口放出によって細胞膜に移行した小胞のタンパク質は、その後エンドサイトーシスによって選択的に回収([[リサイクリング]]:recycling)される。 | [[神経細胞]]間の情報伝達は、主に[[シナプス]]部における神経伝達物質のやり取りによって行われている。神経伝達物質は[[シナプス前部]]に存在するシナプス小胞に貯蔵されており、開口放出によって[[シナプス間隙]]へと放出される。この開口放出機構は、小胞の[[シナプス前]]部膜付近への移動(トランスロケーション:translocation)、[[細胞膜]]との繋留/接着(テザリング/ドッキング:tethering/docking)、[[プライミング]]と呼ばれる融合可能な状態への準備(priming)を経て、小胞膜と細胞膜の融合(fusion)に至る一連の過程から構成されている(図1)。開口放出によって細胞膜に移行した小胞のタンパク質は、その後エンドサイトーシスによって選択的に回収([[リサイクリング]]:recycling)される。 |
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