9,444
回編集
細編集の要約なし |
細編集の要約なし |
||
24行目: | 24行目: | ||
==言語野:ブローカ野とウェルニッケ野== | ==言語野:ブローカ野とウェルニッケ野== | ||
[[ファイル:tagirunakamura_fig_3.png|200px|thumb|''' | [[ファイル:tagirunakamura_fig_3.png|200px|thumb|'''図3.言語野:ブローカ野とウェルニッケ野''']] | ||
言語処理に関与する脳の領域は、大まかには、環シルビウス溝言語領域、環・環シルビウス溝言語領域、そして右半球言語領域の三領域に分けることができる<ref>'''山鳥重'''<br>言語生成の大脳機構<br>''音声言語医学, 37(2), 262-266'':1996</ref>。環シルビウス溝言語領域は、[[ブローカ野]]と[[ウェルニッケ野]]という[[言語野]]、および両者をつなぐ弓状束を含み、音声系列の処理において重要な役割を果たしていると考えられている。ブローカ野は運動性言語野とも呼ばれており、言語処理における言語産出の相の重要な役割を担っていると考えられている。一方、ウェルニッケ野は感覚性言語野(受容性言語野)とも呼ばれており、言語処理における言語理解の相の重要な役割を担っていると考えられている。環・環シルビウス溝言語領域は、環シルビウス溝言語領域の周りの側頭葉、[[頭頂葉]]、[[前頭葉]]を含み、その活動には[[補足運動野]]や視床も加わり、音声系列への言語的意味の充填に関与していると考えられている。 | 言語処理に関与する脳の領域は、大まかには、環シルビウス溝言語領域、環・環シルビウス溝言語領域、そして右半球言語領域の三領域に分けることができる<ref>'''山鳥重'''<br>言語生成の大脳機構<br>''音声言語医学, 37(2), 262-266'':1996</ref>。環シルビウス溝言語領域は、[[ブローカ野]]と[[ウェルニッケ野]]という[[言語野]]、および両者をつなぐ弓状束を含み、音声系列の処理において重要な役割を果たしていると考えられている。ブローカ野は運動性言語野とも呼ばれており、言語処理における言語産出の相の重要な役割を担っていると考えられている。一方、ウェルニッケ野は感覚性言語野(受容性言語野)とも呼ばれており、言語処理における言語理解の相の重要な役割を担っていると考えられている。環・環シルビウス溝言語領域は、環シルビウス溝言語領域の周りの側頭葉、[[頭頂葉]]、[[前頭葉]]を含み、その活動には[[補足運動野]]や視床も加わり、音声系列への言語的意味の充填に関与していると考えられている。 |