「変換症」の版間の差分

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 ちなみにWHOの診断基準である[[ICD-10]]では、解離性障害の概念がDSMより広く、変換症は[[解離性障害]]に含められ「[[運動および感覚の解離性障害]]」に分類されている。「運動および感覚の解離性障害」には[[解離性運動障害]]、[[解離性けいれん]]、[[解離性知覚麻痺]][無感覚]および[[知覚]][感覚]脱失、[[混合性解離性(転換性)障害]]などが含まれる。
 ちなみにWHOの診断基準である[[ICD-10]]では、解離性障害の概念がDSMより広く、変換症は[[解離性障害]]に含められ「[[運動および感覚の解離性障害]]」に分類されている。「運動および感覚の解離性障害」には[[解離性運動障害]]、[[解離性けいれん]]、[[解離性知覚麻痺]][無感覚]および[[知覚]][感覚]脱失、[[混合性解離性(転換性)障害]]などが含まれる。
 DSM-Ⅳでは解離を「意識、記憶、同一性、または周囲の知覚についての、通常は統合されている機能の破綻(disruption)」と定義していた。しかし、DSM-5では解離症群の特徴を「意識、記憶、同一性、[[情動]]、知覚、身体表象、運動制御、行動の正常な統合における破綻(disruption)および/または不連続(discontinuity)」と変更しため、解離の定義は若干広くなり、ICD-10に近づいた。そのため、DSM-5の解離症と変換症の間の境界はより曖昧になった。
 DSM-Ⅳでは解離を「意識、記憶、同一性、または周囲の知覚についての、通常は統合されている機能の破綻(disruption)」と定義していた。しかし、DSM-5では解離症群の特徴を「意識、記憶、同一性、[[情動]]、知覚、身体表象、運動制御、行動の正常な統合における破綻(disruption)および/または不連続(discontinuity)」と変更しため、解離の定義は若干広くなり、ICD-10に近づいた。そのため、DSM-5の解離症と変換症の間の境界はより曖昧になった。
 身体表現性解離を評価するための質問紙としては、NijenhuisによるSomatoform Dissociation Questionnaire(SDQ-20)がある<ref name=ref2>'''Nijenhuis, E.R.S.'''<br>Somatoform Dissociation:
 Major symptoms of dissociative disorders.<br>''J of Trauma & Dissociation'': 2000, 1(4) ; 7-32</ref>。
 身体表現性解離を評価するための質問紙としては、NijenhuisによるSomatoform Dissociation Questionnaire(SDQ-20)がある<ref name=ref2>'''Nijenhuis, E.R.S.'''<br>Somatoform Dissociation:
 Major symptoms of dissociative disorders.<br>''J of Trauma & Dissociation'': 2000, 1(4) ; 7-32</ref>。
==心因と疾病利得==
==心因と疾病利得==

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