「眼球運動」の版間の差分

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[[ファイル:Saito eye movement Fig4.png|サムネイル|'''図4. 眼球の動きに関与する脳幹の神経核'''<br>カンデル神経科学第2版<ref name=Kandel2022 /> 図35-3((株)メディカル・サイエンス・インターナショナルからの転載許可を得て掲載)。]]
[[ファイル:Saito eye movement Fig4.png|サムネイル|'''図4. 眼球の動きに関与する脳幹の神経核'''<br>カンデル神経科学第2版<ref name=Kandel2022 /> 図35-3((株)メディカル・サイエンス・インターナショナルからの転載許可を得て掲載)。]]


 眼球に付着する6本の外眼筋('''図3''')<ref name=Kandel2022>'''Kandel E.R., Koester J., Mack S., Siegelbaum S., 宮下 保, 岡野 栄, et al. (2022).'''<br>カンデル神経科学. 第2版 ed: メディカル・サイエンス・インターナショナル xlviii, 1653p p.</ref>は脳幹の動眼神経核、滑車神経核、外転神経核を起始核とする第Ⅲ脳神経(動眼神経)、第Ⅳ脳神経(滑車神経)、第Ⅵ脳神経(外転神経)によって神経支配を受ける[外直筋は外転神経、上斜筋は滑車神経、その他の筋(内直筋、上直筋、下直筋、下斜筋)は動眼神経によって支配される(詳細は脳科学辞典「脳神経」の項を参照)]。3つの脳幹神経核へは前庭神経核や脳幹の眼球運動関連領域からの運動指令が送られている。脳幹眼球運動関連領域のうち、内側橋延髄網様体では水平方向の眼球運動に関与する運動指令が、中脳網様体では垂直・回旋方向の眼球運動や輻輳・開散運動に関与する運動指令が生成される('''図4''')<ref name=Kandel2022> </ref>。5つの眼球運動や固視微動は、末梢器官や特定の脳領域からの出力信号に基づき前庭神経核や脳幹眼球運動関連領域において運動指令が生成され、その指令が脳神経を介して外眼筋へ伝えられることで生じる。
 眼球に付着する6本の[[外眼筋]]('''図3''')<ref name=Kandel2022>'''Kandel E.R., Koester J., Mack S., Siegelbaum S., 宮下 保, 岡野 栄, et al. (2022).'''<br>カンデル神経科学. 第2版 ed: メディカル・サイエンス・インターナショナル xlviii, 1653p p.</ref>は[[脳幹]]の[[動眼神経核]]、[[滑車神経核]]、[[外転神経核]]を起始核とする[[第III脳神経]]([[動眼神経]])、[[第IV脳神経]]([[滑車神経]])、[[第VI脳神経]]([[外転神経]])によって神経支配を受ける[[[外直筋]]は外転神経、[[上斜筋]]は滑車神経、その他の筋([[内直筋]]、[[上直筋]]、[[下直筋]]、[[下斜筋]])は動眼神経によって支配される(詳細は「脳神経」の項を参照)]。
 
 3つの脳幹神経核へは前庭神経核や脳幹の眼球運動関連領域からの運動指令が送られている。脳幹眼球運動関連領域のうち、[[内側橋延髄網様体]]では水平方向の眼球運動に関与する運動指令が、[[中脳網様体]]では垂直・回旋方向の眼球運動や輻輳・開散運動に関与する運動指令が生成される('''図4''')<ref name=Kandel2022> </ref>。5つの眼球運動や固視微動は、[[末梢器官]]や特定の脳領域からの出力信号に基づき[[前庭神経核]]や脳幹眼球運動関連領域において運動指令が生成され、その指令が脳神経を介して外眼筋へ伝えられることで生じる。


== 計測技術 ==
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