17,548
回編集
細編集の要約なし |
細 (→受容体) |
||
| 26行目: | 26行目: | ||
==受容体== | ==受容体== | ||
神経終末から遊離されたCGRPは、[[カルシトニン受容体様受容体]]([[CRLR]])と[[受容体活性修飾タンパク質]]([[receptor activity-modifying protein 1]]; [[RAMP1]] | 神経終末から遊離されたCGRPは、[[カルシトニン受容体様受容体]]([[CRLR]])と[[受容体活性修飾タンパク質]]([[receptor activity-modifying protein 1]]; [[RAMP1]])の複合体([[CGRP受容体]])あるいは[[カルシトニン受容体]]([[calcitonin receptor]])とRAMP1の複合体 ([[AMY1受容体]])の2種類の受容体を介して細胞内にシグナルを伝達する('''図2''')。 | ||
活性化された受容体はいずれも[[三量体GTP結合タンパク質]]を介して[[アデニル酸シクラーゼ]] ([[adenylyl cyclase]]; AC)を活性化し、[[セカンドメッセンジャー]]である[[cAMP]]の産生を促進する。cAMPは[[プロテインキナーゼA]] ([[PKA]])やそれを介し[[cAMP応答配列結合タンパク質]]([[CREB]])を活性化し、[[リン酸化]][[CREB]] (p-CREB)が核内で[[mRNA]][[転写]]を促進する。また、PKAは[[ATP感受性カリウムチャネル|ATP感受性K<sup>+</sup>チャネル]]を開口し、細胞外へのK<sup>+</sup>流出を促す。さらにPKAは、[[一酸化窒素合成酵素]]([[NOS]])や、[[細胞外シグナル調節キナーゼ]]([[ERK]])を活性化し、[[グルタミン酸]]の放出を促進するなど、[[神経修飾因子]]([[neuromodulator]])として中枢神経において多彩な機能を果たす。 | 活性化された受容体はいずれも[[三量体GTP結合タンパク質]]を介して[[アデニル酸シクラーゼ]] ([[adenylyl cyclase]]; AC)を活性化し、[[セカンドメッセンジャー]]である[[cAMP]]の産生を促進する。cAMPは[[プロテインキナーゼA]] ([[PKA]])やそれを介し[[cAMP応答配列結合タンパク質]]([[CREB]])を活性化し、[[リン酸化]][[CREB]] (p-CREB)が核内で[[mRNA]][[転写]]を促進する。また、PKAは[[ATP感受性カリウムチャネル|ATP感受性K<sup>+</sup>チャネル]]を開口し、細胞外へのK<sup>+</sup>流出を促す。さらにPKAは、[[一酸化窒素合成酵素]]([[NOS]])や、[[細胞外シグナル調節キナーゼ]]([[ERK]])を活性化し、[[グルタミン酸]]の放出を促進するなど、[[神経修飾因子]]([[neuromodulator]])として中枢神経において多彩な機能を果たす。 | ||